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車が爆破された。その知らせを聞いたビル内の五人は凍りついた。
ab《悪いけどPCもぶっ飛んだからもうろくな指示できない》
iw「お前ら今何処にいるんだよッ」
sk「全員生きてる!?」
ab《とりあえず一階のロビーに隠れてる。俺とBlancは大丈夫だけどSoleilの傷口が開い……最悪、》
その直後に始まった銃声の応酬にAce達は顔を見合わせた。
チームの中では非戦闘員であるQueenと手負いのSoleilがBlancを守りながら敵を一掃できるか、そう問われると不安が残る。
AceとJokerの視線がぶつかる。Jokerの瞳に宿る強い訴えをAceが受け止めるのと、イヤモニから助けを呼ぶ声が聞こえるのはほぼ同時だった。
ab《Joker!!》
iw「急げ!!」
Jokerはナイフを握り直し、勢いよく床を蹴って走り出した。
階段を一気に飛び降り、時折現れる敵の首を切り裂きながら、一目散に仲間の元へ走る。
あいつを迎えに行くために、誰一人として欠けさせてはいけない。胸の内の思いは皆同じはずだ。
お前さ、なんで一人で突入したの。責任感じたから? 無茶苦茶じゃん。
なんでそんな事したの。死んじゃうよ、死にたいの? 死にたくなった? お前の事弄りすぎた? サボりって言いすぎた?
やめてよ、お前が拾ってくれたおかげで阿部ちゃん以外にも大切にしたい人ができたし、阿部ちゃんも守れてるし、俺も壊れてるなりにまともに生きられてるの。
普段絶対言わないけどさ、これでも感謝してるんだよ……!!
Jokerがロビーに辿り着いた時、三人は受付を模したカウンターを盾に必死で応戦していた。
QueenとSoleilは時折顔を出して敵を仕留めようとしているが、生憎劣勢なのが見てわかる。Blancの姿は見えない。二人の指示できっと必死に身を屈めている。
敵は三人。Jokerは咆哮をあげて敵に飛びかかった。これ以上仲間を傷付けさせてたまるか。
kj「Joker……!」
振り向いた一人の懐に素早く飛び込んで下から喉元を切り裂き、出来上がった死体を盾にしながらもう一人の背後をとって心臓を一突きした。
最後の一人には腹部に一発蹴りをお見舞いした。吹っ飛んだ体はQueenが撃ち抜いた。
女王様の仰せのまま本能のままに狂い舞う怪物に、いつもの狂った笑みは無かった。
sk「大丈夫? みんな無事?」
ab「大丈夫」
ru「ありが……大丈夫!?」
kj「え、生きてる……?」
余りにも血塗れたJokerは、二人の純粋な反応を見てやっと微笑んだ。
sk「もっちろん! ちゃんと生きてるよ、当たり前じゃん!!」
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長谷川遥香(プロフ) - 完結したけど続きでリクエストバージョンも見たいです！ (2022年1月3日 21時) (
レス) id: 3679b26edd (このIDを非表示/違反報告)
雷(プロフ) - ものすごくおもしろくて、一気読みもしたのに誤って低評価を押してしまいました…！本当は心からの高評価です、おもしろかったです！嫌な気持ちにさせてしまったらすみません…！ (2020年10月14日 22時) (レス) id: 02bdc07e91 (このIDを非表示/違反報告)
kjars8888888(プロフ) - やっぱアジさんの裏稼業が最高だな！！ (2020年9月21日 23時) (レス) id: 55f2f63f60 (このIDを非表示/違反報告)
mgrwtnb(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで涙が止まりませんでした。これからも応援してます! (2020年9月17日 20時) (レス) id: 1e6ed00ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白く、更新を毎日楽しみにしていました。これからも応援してます！ (2020年9月15日 22時) (レス) id: afba355943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年8月29日 15時
