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sk「先生!! 手術してー!!」
夜分に押しかけた先は、今は廃墟となったとある病院。ここに住んでいるのがこの街で最も腕の良い闇医者である。良くも悪くも金さえ出せば何とかしてくれる。
「……なんなんだよ大人数で」
寝癖を付けた猫背の男がだるそうに奥から出て来たと思うと、佐久間達の顔を見て露骨に嫌そうな顔をした。恐らく佐久間の大声で叩き起こされたのだろう、いつもの事だ。
病的に色白で無精髭を生やし、白衣を着ていなければ医者だと分からない程度には不摂生な見た目をしている彼は「Team S」も昔から懇意にしている。名前こそ教えてはいないがそれなりに良好な関係は築いている。
宮舘達を担ぎ入れて、阿部が「先生」に簡潔に説明する。
先生はぶつぶつ文句を言いながらも、彼等のただならぬ様子を見て目を細めた。
ab「Kingが腹を撃たれて意識が無い、こいつが全身殴られて意識が朦朧としてる。あと彼が＿＿新しく入ったんだけど＿＿腕と足撃たれて、あとJackが耳と肩擦った」
nb「俺はいいから早く、」
「うるせえ、分かってる」
ポケットに手を突っ込みながら素早く怪我の様子をした先生は、ベッドに宮舘達を寝かせるなどの指示を出しながら治療の準備をする。
その時彼が毒づいたのを、阿部は聞き逃さなかった。
「つーか……お前らがやり合ったのかよ」
ab「……知ってるんですか、こいつの事」
思わず動きを止めた渡辺。他のメンバーも先生に目を向ける。
舌打ちをした彼は低い声で吐き捨てた。
「……見んじゃねえよ」
nb「何者なんですかこいつ」
「俺は情報屋じゃねえ。おら、元気な奴はさっさと出て行け」
nb「っ……」
「ちゃんとてめえは残れよ」
ab「……はい、」
実際の処置をするのは先生一人であるが、薬や医療器具の知識をある程度持つ阿部は看護師代わりくらいにはなる。
先生と阿部が処置室に残り、軽傷の渡辺を含む残り4人が追い出された。
憔悴しきりの渡辺を見かねて、咄嗟に佐久間は渡辺の肩を抱いた。
nb「……涼太、」
sk「大丈夫だよ、絶対大丈夫……翔太のせいじゃない」
自らを守ったために宮舘は生死の境を彷徨っているのだ、渡辺が自責の念に苛まれるのは当然の事。それを分かっているからこそ佐久間は先回りした。
nb「でも、」
sk「違うって、悪いのはあいつ」
二人を傍らで見ていた岩本と深澤は徐に席を外した。
渡辺は佐久間に任せた方が良いと判断したから。そして、別の話をするために。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
