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nb「いっ……!!」
放たれた銃弾は渡辺の頭＿＿ではなく、耳を擦って後ろの酒瓶に当たった。派手な音を立てて水飛沫が飛ぶ。
心構えしていた渡辺は、ボクシングをかじっていただけあってその反射神経で辛うじて避けた。
dt「逃げろ!!」
nb「でもッ」
dt「いいから!!」
宮舘の叫びで、渡辺はカウンターに身を隠しながら端にあるドアに向かって走った。
そうしている間にも男は渡辺を捉えようと何発も撃つ。
宮舘はカウンターを飛び越え、男の銃を持つ腕を思い切り掴んで上に逸らした。
「Snow」は入り口から見て右側にカウンターがある。カウンターが奥まで続いたその端に、住処とBarを繋ぐ階段に続くドアがある。
そのドアまではカウンターに隠れながら移動できる。ドアを開ける際に一瞬立ったとしても、それまでに男に銃を使わせなければ渡辺の身の安全は保証できるはず。宮舘はそう考えて男の右腕を必死で抑え込んだ。
宮舘の理屈は正しかった＿＿男の銃が一つなら。
男は右半身で宮舘を抑え込みながら、左手にも銃を握った。
dt「ッ翔太!!」
nb「ぅえっ!?」
渡辺がドアを開けるために一瞬立った時、渡辺の左肩を銃弾が掠めた。宮舘が思わず渡辺の名前を口走ったと同時に渡辺が裏に逃げ込む。
銃弾が擦ったのを見て一瞬動きが止まった宮舘に隙が出来た。その隙を男は見逃さなかった。
銃声が響く。弾がめり込んだ先は宮舘の腹だった。
dt「っ……!」
「ちっ……あぁッ」
dt「ぐあ、」
傷口を男が容赦なく蹴り飛ばした事で、流石の宮舘も腹を押さえて床に転がった。
苛立ちを見せながら男が宮舘に右手の銃を向ける。
しかし男が引き金を引く前に、その銃を別の弾丸が弾き飛ばした。
kj「……何やねんお前」
銃声を聞きつけて飛んできたのは向井。ドアの前に立ち、男に銃口を向けていた。
宮舘はもう敵では無いと判断したのか、男は向井に意識を集中させる。
男はカウンターを盾に、向井はドアを盾にして銃撃戦が始まった。
しかし、本格的に銃を使い始めたのは最近である向井と、左手一本で＿＿恐らく利き手では無い手で＿＿難なく連射する男。どちらが手練で実力が上かは明らかだった。
男の銃弾が向井の腕を捉えた。男は思わず銃を手放した向井の足を更に撃つ。
向井は顔を顰めながら影に隠れるしかなかった。
＿＿幼馴染も、仲間もやられた。
dt「っ……ああああ!!」
それを見て宮舘が黙っていられる訳が無かった。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
