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男としてのプライドは無かったのか。
誰か一人でも頼れる人はいなかったのか。
もっと他に方法は無かったのか。
浮かんでくる言葉はどれもありきたりな説教文句。どれを言ったって目黒の神経を逆撫でするだけ。
mg「別に慣れれば楽ですよ、足開くだけで金も情報も手に入るし」
iw「……」
mg「信用できない人間なんかと一緒にいるくらいならその方がずっと楽」
fk「……」
mg「誰の力も借りなくたって、武器と体さえあれば一人で生きていける」
fk「……だめだ」
徐に深澤が口を開いた。もう我慢の限界だった。
fk「そこまで自分を犠牲にする生き方なんて見てらんねえよ、もうやめろよ」
mg「あんたには関係ない」
fk「生きるためにとか言ってるけど、ほとんど寝ないで? 体まで売って? お前そんなの何時か死ぬぞ」
mg「まだ生きてる、」
fk「そんなの時間の問題だろ!」
声を荒げた深澤を目黒は睨み付けた。
全てを凍てつかせるようなその視線に臆せず、深澤は続けた。
fk「……やっぱり俺達の仲間にならねえか」
mg「はっ……そうやってまた偽善者ぶる」
fk「何とでも言えよ。偽善でも、同情でもエゴでも何でも良い」
mg「……なんでそんなにふざけた考えが出てくるんですか」
fk「目の前で死にそうな人間がいたら助けるのは当たり前だろ」
もう理屈でも何でも無かった。
見ていられない。放っておけない。助けたい。その感情が深澤を突き動かしていた。
その思いは深澤には及ばずとも岩本にも芽生えていた。だから彼は何も言わなかった。
mg「……気持ち悪い」
fk「悪いようにはしない、絶対裏切ったりしない」
mg「黙れ!!」
ずっと淡々と話していた目黒が突然叫んだので深澤は口を噤んだ。
mg「絶対とか言う奴ほど裏切るんだよ、同情するだけで何もしてくれねえんだよ……!」
iw「目黒、」
mg「警察も親戚も施設の奴らもみんなそうだったッ」
fk「……警察?」
ab「大丈夫!?」
怒声を聞いて宮舘達の病室から阿部と佐久間が駆けつけた。
それではっとしたのか、目黒は息を荒げながら一瞬目を泳がせた。余計な事を口走った事に気づいたのだろう。
目黒は頭を乱暴にかくと、怒りを孕んだ声で呟いた。
mg「……出てけよ」
iw「目黒」
mg「さっさと消えろ!!」
fk「……また来るよ」
mg「次来たら殺す、」
sk「おい、」
fk「佐久間ッ」
目黒に殺意を向けた佐久間を宥めた所で4人は病室を出た。
ベッドの上で、目黒は拳を握りしめて俯いていた。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
