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iw「なあ……お前は何を抱えてるんだ」
mg「……話聞いてました?」
iw「聞いてたよ、」
mg「だったら、」
iw「不眠症だって聞いた」
目黒は無意識のうちに舌打ちをしていた。
mg「……勝手に」
fk「俺達が無理矢理聞き出したとこはある、ごめん」
iw「でもほとんど寝られないなんて相当だろ」
mg「別に……何時殺されるか分かんねえのにうかうか寝てらんないでしょ」
fk「いや家なら、」
mg「安全な保証なんて無い」
深澤の言葉に食い気味に被せた目黒の言葉に、2人は顔を見合わせた。
確かに目黒の言い分は分かる。ここはそういう世界だ。
しかしそこまでいくと、あまりにも「生」に執着しすぎているように見える。
iw「……どうしてそこまで」
mg「関係ないですよね」
fk「そうだけど」
mg「話しませんよ」
fk「でも、」
mg「言ったでしょ、誰も信用しないって」
fk「……っ、」
mg「そっちこそ何でそんなに俺に構うんですか」
そう吐き捨てた後、あ、と漏らして目黒は深澤達を見やった。
mg「……体?」
iw「……は?」
mg「体ぐらいしか目当てのもの無いでしょ」
fk「ちょっと待って」
mg「やって欲しいの?」
iw「待てよッ」
至極真面目な表情で淡々と続ける目黒を見て、岩本は思わず立ち上がった。
iw「お前何言ってんだよ、どういうつもりだよ」
mg「……ああ、そっちじゃないのか」
iw「は……?」
mg「そうだよね、そんな風には見えないですもんね」
fk「え、ちょっと」
何を思ったのか、目黒は立ち上がった岩本の首に両手を回した。
口をだらしなく半開きにして、熱のこもった目で岩本をじっと見つめる。
突然色気を纏始めた目黒に動揺を隠せない岩本をよそに、目黒は腕に回した右手を岩本の後頭部にそっと回した。
mg「……いいよ、何しても」
iw「っ……」
mg「ほら、ちょっとボロボロな体だけど好きにして良いよ」
妖艶な笑みを浮かべた目黒が右手に力を込め、岩本の顔を引きつけようとした。
iw「……ざけんなッ」
fk「照、」
岩本は反射的に目黒の腕を払うと、思わず勢いそのままに目黒の頬を打った。
乾いた音が病室に落ちて、目黒は叩かれた頬に手をやった。
iw「お前、そこまでしてるのか……?」
mg「……」
iw「そこまでしないと……生きられなかったのか……?」
岩本は震える声で何とか言葉を繋いだ。深澤も絶句して言葉が出ない。
mg「……綺麗に生きてきた人には分からないでしょうね」
目黒は笑みを消すと、抑揚の無い声で言い放った。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
