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深澤が盗みを行う間に岩本は大罪を重ねていく。
そんな姿、深澤が黙って見ていられる訳が無かった。
深澤はこれ以上岩本に殺しをやらせることを躊躇ったが、岩本はもう聞かなかった。
＿＿照、流石に殺す必要は無いだろ……。
＿＿何でだよ……俺たちの事見られてるんだぞ。生かしておけば俺たちが危ねえだろ。
＿＿でも!! お前がそれ以上人殺しなんて……!!
＿＿……俺はふっかのためなら何でもやるよ。
そう岩本に言われて、深澤は何も言い返せなくなった。
岩本は深澤が自分と仲良くなってくれた事に、人殺しと呼ばれても側に居続けてくれた事に心底感謝し、救われていた。
深澤だけは何があっても守る。例えこの手がどれだけ汚れても。
その固い決意を汲み取って、深澤はもう何も言わなかった。言えなかった。
それでも深澤の中に引っかかるものは残り続けた。
そうやって生きてきた2人が始末屋家業に乗り出したのは20代になった頃。
こそこそ盗みをやって不本意に人を殺すくらいなら、最初から殺しを請け負って大金を稼ぐ方がいい、と岩本が言い出したのが始まりである。
この時はまだ「Team S」という名前も、コードネームも決めていなかった。
岩本が殺しをやる代わりに、深澤は持ち前の話術を駆使して依頼人との交渉役に徹した。殺し以外の危ない仕事もなるべく深澤がやった。
岩本が一番の罪を被るなら、せめて他の罪は被らせたくない。
「Team S」のモットーの原点はすでにこの時出来上がっていた。
始末屋の仕事をすると、どうしても岩本一人じゃ相手が多すぎる事もあった。そういう時は深澤も殺しをやった。
深澤が初めて人を殺したときの事を、岩本は昨日の事のように覚えている。
初めて人を殺したにしては、深澤はあまりにも落ち着いていた。
＿＿俺……ずっと思ってたんだけどさ。
目の前で命を失ったものを見て、深澤がぽつりと呟いた言葉。
＿＿俺だけが照に守られるなんて可笑しくね?
＿＿……ふっか?
＿＿俺にも照の事守らせろ。
岩本が深澤を見た時、彼はあの時のようにへらっと笑っていた。
今でこそ深澤はOwnerとして自他共に認めるサボりであるが、実際の所仲間を守る気持ちに変わりは無い。
物理的な守り方から、責任的な守り方になっただけ。「Team S」に何かあったら、その時は。
そんな事誰にも＿＿岩本にすら＿＿話してはいないが。
彼等が渡辺と宮舘に出会ったのは、始末屋としての仕事を何度かした頃である。
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かるうら(プロフ) - おもしろいです！ 唐突に出てきたゆり組厨の阿部ちゃんがツボでした 笑 康二編、めっちゃよかった……！！ 続編へ行ってきます！ (2020年7月16日 6時) (
レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - くりこさん» コメントありがとうございます! オーバードーズって書きたかったがためにあのページが出来たと言っても過言では無い……笑 これからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月10日 22時) (レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
くりこ(プロフ) - 楽しみにしていたぱっちパロ最高です！個人的にラムネをオーバードーズがツボでした(笑)これからも応援しています！ (2020年7月10日 0時) (レス) id: 0f5ac3f652 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 淡雪さん» コメントありがとうございます! パッチは正直雰囲気しか知らないのですが、雰囲気だけでも近づけられるように頑張ります……! これからもよろしくお願いいたします! (2020年7月4日 21時) (レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ハンナさん» コメントありがとうございます! 闇の設定は作者の性癖です…楽しんで頂けると嬉しいです! これからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月4日 21時) (レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月1日 19時
