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kj「じゃあ……俺が疑われた理由、知ってる?」
《使われた銃が康ちゃんのやつやったらしいで。弾丸が一致したって》
kj「は? そんなことある!?」
その言葉を聞いて向井は眉間に深いしわを刻んだ。
kj「俺自分の銃ずっと持っとったで、盗まれたりしてへんのになんで?」
《そんなこと言われても鑑識が正式に出した結論やで一応、あいつが嘘吐く訳ないやろ》
kj「……それはないな、でもなんでや」
《康ちゃんが使ってる銃と同型のやつ使ったんちゃう?》
ab「だとしても線条痕とかで違うって証明できるんじゃないの?」
《……あの、どちら様で》
ab「あ、すいません。えっと……康二に協力してる者です」
《あ、それはどうも……うちの向井がお世話になっております》
kj「お前どの立場やねん、ってか挨拶はええねん」
一瞬話は逸れたが、向井の突っ込みのおかげで再び本題に戻る。
ab「本物の康二の銃を調べてもらえば＿＿線条痕と照らし合わせれば、使われたのは康二の銃じゃないって証明できるんじゃ……あ、そもそも銃持ってる時点でアウトか」
kj「セーフやったとしても、俺は警察に行った時点で即逮捕。言い分なんて聞いてもらえへんし、無罪なんて証明できへん」
声のトーンを下げた向井の表情は失せていた。それだけで阿部は勘付いた。
ab「……関西一の暴力団に忖度する無能な奴しかいないのか、そっちには」
kj「まあ……結局みんな自分が可愛いんやろ」
向井の言葉に阿部は爪を噛んだ。何処までもこの世界は汚い。
こうなれば、向井の無実を証明するのに一番手っ取り早いのは真犯人を吊るし上げる事。
阿部は思考を切り替え、電話の相手に問うた。
ab「死亡推定時刻ってわかりますか」
《あー……わからん、後で聞いときます》
ab「お願いします」
《後なんか知りたいことありますか》
ab「んー……思いついたら頼みます」
《分かりました》
阿部との会話が終わったのを見計らって、向井は口を開いた。
kj「……ありがとな、ほんまに」
《ええよ。その代わり今度飯奢ってな、7人分》
kj「勿論、いくらでも食わしたる。じゃあ」
向井が電話を切ると、阿部が微笑みながら口を開いた。
ab「いい人じゃん」
kj「やろ? あんなのがあと6人おんねん。警察の息子もいるし」
ab「……そういう事か、すげえな」
阿部は改めて伸びをすると、向井に再びスマホを貸すように声をかけた。
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かるうら(プロフ) - おもしろいです！ 唐突に出てきたゆり組厨の阿部ちゃんがツボでした 笑 康二編、めっちゃよかった……！！ 続編へ行ってきます！ (2020年7月16日 6時) (
レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - くりこさん» コメントありがとうございます! オーバードーズって書きたかったがためにあのページが出来たと言っても過言では無い……笑 これからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月10日 22時) (レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
くりこ(プロフ) - 楽しみにしていたぱっちパロ最高です！個人的にラムネをオーバードーズがツボでした(笑)これからも応援しています！ (2020年7月10日 0時) (レス) id: 0f5ac3f652 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 淡雪さん» コメントありがとうございます! パッチは正直雰囲気しか知らないのですが、雰囲気だけでも近づけられるように頑張ります……! これからもよろしくお願いいたします! (2020年7月4日 21時) (レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ハンナさん» コメントありがとうございます! 闇の設定は作者の性癖です…楽しんで頂けると嬉しいです! これからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月4日 21時) (レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月1日 19時
