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深澤 side
ピタリと止まった動作と反比例するように
頭の中で危険信号のサイレンのような音が聞こえた。
｢…、っ｣
ジュース片手にもう一度ドアを開けて、
向かう先はナースステーション。
｢ラウ、A見てない？｣
ラウ｢Aちゃんですか？見てないですね、｣
｢ありがと、あ、○○さん。ちょっと女子トイレにA居るか見てもらってもいい？｣
○○｢はい、分かりました。｣
ここでもなく、もし、トイレでも無ければ。
…いやでも、そこまで遠くに行けるほど俺は離れていないはず。
大体脱走するほど行きたかったのか。
今までだって行けなかったことはあるし、一日中泣いて行きたかったと駄々を捏ねた事はあるけど脱走をした事はない。
○○｢Aちゃんトイレに居ませんでしたよ〜？｣
｢まじ？｣
え、嘘でしょ？
ラウ｢居ないんですか？プレイルームとか…｣
｢あ、｣
そうだ。プレイルームの可能性あるか、
ラウ｢俺見てきますね｣
｢わり、ありがと｣
バクバク、耳の近くで鳴っているかのような心音と
止まらない冷や汗。
そうこうしてる間だって、
○○｢あ、深澤先生、△△くん紙パンツでおしりかぶれちゃってたので軟膏塗りました。あと確認お願いします｣
｢あぁ、分かった｣
ラウ｢ふっか先生、居ませんでした｣
｢…おしり｣
ラウ｢？おしり、｣
｢おしりじゃないわ、え、まじで居ないの！？｣
肝心な時に発動するアホさ加減に幻滅しつつ、
俺はすぐに電話をかけた。
｢もしもし？阿部ちゃん？｣
阿｢あ、ふっか先生。どうされました？｣
受話器の向こうからきゃっきゃとした声が聞こえる。
そのもう少し遠くから康二の声も聞こえた。
｢ね、阿部ちゃん、A居なくなったかも。｣
阿｢はっ！？！？｣
キーンと突き刺すような声が聞こえて、慌てて受話器を遠ざける。
｢うん、まじで。でもそっちまで行くほど時間経ってないと思うけど一応、｣
阿｢分かりました、こっちまで来たら連絡します。｣
ありがと、とだけ言って電話を切った。
ラウ｢ここ探しますか？｣
｢ごめん、お願い。｣
焦りまくって、テンパって。
Aが帰って来なかったら？
俺の思考回路は悪い方へと向かっていくのは得意だ。
ラウ｢大丈夫です、絶対見つけましょ｣
｢ん、そうだね｣
そう言いつつも冷や汗は止まらなかった。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (1月14日 12時) (
レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - わぁー更新されてめちゃくちゃ嬉しいです😆💕これからの更新楽しみにしてます🎵 (2022年9月6日 19時) (レス) id: 7ea359306a (このIDを非表示/違反報告)
(ゆうか(プロフ) - ほんっとに大好きな作品で今まで何度読み返したことか、、、無理せず更新してくださったらめちゃくちゃ嬉しいです＾＾気長に待ってます！ (2022年9月5日 12時) (レス) id: f04232b068 (このIDを非表示/違反報告)
かってぃー(プロフ) - 初期から読ませて頂いてる者です、、hopeが更新されてて五度見くらいしてしまいました….ほんっっっとに嬉しいです、大好きな作品です(T_T)お身体に気をつけて無理せず更新してくださったらとっても嬉しいです…!!!1番 (2022年9月3日 11時) (レス) id: dbf97b5281 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - 菜々さん» ただいまです！！！！ (2022年9月2日 20時) (レス) id: 8a37c499f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maru_
| 作成日時：2020年8月26日 0時
