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宮舘 side
「…誰、」
深夜3時。
医者にしては結構規則正しい生活をしている俺にとって最もノンレム睡眠の時間。
何故か分からないけど不意に目覚めて、枕元に置いているスマートフォンが点滅していることに気付いた。
画面が明る過ぎて見れないまま、でも私用のスマートフォンに連絡なんて翔太くらいかななんてメールを開くと、意外にも照からだった。
俺はその内容を見て、何も迷わずに照に電話をかけた。
「っしもし、照…」
岩「あ、ごめんね舘さん、起こしちゃった?」
「たまたま起きた…どしたの、翔太」
ゆっくりと起き上がり頭を稼働させる。
【翔太、体調悪そう。明日の朝7時くらいに来て貰えると有難い。】
照が私用のスマートフォンに連絡してくることなんてほぼないし、時間を早めて欲しい程の事なのかと不安が募る。
岩「いや、翔太が怪しくてさ」
「喘息?」
岩「そう。実は康二体調悪くして早退させた。だから今俺と翔太の2人でやってんだけど、」
「応援行くよ」
岩「いいの、違くて、朝までは行けそうだし俺もちゃんと見とくから。ただ舘さんには連絡入れておきたかっただけなの、」
「…分かった、でもなんかあったらすぐ呼んで」
はいはい、じゃあ、と
切れる電話。
そこでふと、翔太、日勤じゃなかったっけ?なんて思い出す。
「…え、」
スマートフォンで俺たちのメールグループを開き、
確認すると日勤、の文字の後に控えめに書かれた「→」の記号。
基本的によっぽどの事が無い限り日勤は日勤だし夜勤は夜勤。
例外としては、そう、誰かが体調不良な時だけ。
翔太は有給を一昨日使ったからどっちもする選択肢に手を挙げたのか。
…となると、俺には連絡は来ない。
とにかく元が頑固だから、自分の体調不良が許せないタイプだ。
そして俺にバレたら返されることを分かっているから。
照もあの様子じゃ、軽くふっかにでも言って事を済ませたんだろう。
俺は予定していたアラームの時間を1時間早めてもう一度眠りについた。
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (1月14日 12時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - わぁー更新されてめちゃくちゃ嬉しいです😆💕これからの更新楽しみにしてます🎵 (2022年9月6日 19時) (レス) id: 7ea359306a (このIDを非表示/違反報告)
(ゆうか(プロフ) - ほんっとに大好きな作品で今まで何度読み返したことか、、、無理せず更新してくださったらめちゃくちゃ嬉しいです^^気長に待ってます! (2022年9月5日 12時) (レス) id: f04232b068 (このIDを非表示/違反報告)
かってぃー(プロフ) - 初期から読ませて頂いてる者です、、hopeが更新されてて五度見くらいしてしまいました….ほんっっっとに嬉しいです、大好きな作品です(T_T)お身体に気をつけて無理せず更新してくださったらとっても嬉しいです…!!!1番 (2022年9月3日 11時) (レス) id: dbf97b5281 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - 菜々さん» ただいまです!!!! (2022年9月2日 20時) (レス) id: 8a37c499f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maru_ | 作成日時:2020年8月26日 0時