hope 〈5〉

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目黒 side



ふっか先生を見張っててとお願いされ、
なんか先月も処置室でこうやって壁紙眺めた気がするな〜なんて思ってた矢先。



阿「あ、目黒お疲れ〜」



「お疲れ様です」



阿「照先生なんか言ってた？」



「いや、まぁ疲労とかじゃないかっては、」



阿「ん、だよね。本当に有り得ない。子供の前で倒れるとかまじない。」




深「…ごめんなさい。」




え、ふっか先生いつの間に起きてたの？




阿「まじ何回目？いい加減自分の限界くらい分かりなよ。」



深「…たすけ「後輩に助けを求めない！」阿



ふっか先生が俺を悲しそうな目で見つめるけど、
ドア側にいる阿部ちゃんの圧が凄い。


初めて見るこんな阿部ちゃん。




阿「もぉ…照と舘さんのOK出るまでAに会うの禁止ね。」



「え、今」



照と舘さんって…



深「あー、後輩居る時はちゃんと先生付けないと「何か文句でも？」阿




深「…ないです。」




ねぇ、怖いねめめ、って
こっそり言ってくるけど俺はどっちの立場に付けばいいんだろう。



阿「あと俺見るから、めめは戻って大丈夫だよ。ありがとね」



深「いやっ！行かないでぇ〜俺の救世主！」



「えぇ…」



ふっか先生割かし元気…？




阿「はいはい、めめも気にしなくて大丈夫だからね」




「はい、」




うん、ここは阿部ちゃんの方が強いと見て俺は処置室から退出した。






ーー

阿部 side



トン、と閉じた扉。



「はぁ、」



点滴は後ざっと20分ってとこかな。



深「…」



「…空元気するくらいなら無理しないでよ」



深「ごめんって」



ほら、めめ居なくなったらこうだもん。


まだまだ本調子なんてもんじゃないのに…。




深「…A、」



「…」



深「なんて言ってた？」



「…さぁね。」



深「ねぇ、せめてそれだけ」




お願い、と見つめてくるふっか先生。





「大好きな人が目の前で倒れたら、ましてや子供ならどう思うか…もう少し考えてよ。」



深「…倒れるつもりはないって」



「もぉ〜、なんかさっきからさ、」



深「ねぇごめんってば…」




医者じゃない俺には、ふっか先生の代わりなんて出来ない。
ふっか先生の代わりは照先生か舘先生。



看護師に出来ることなんて限られてる。


だから、
違うんだよ。


俺たち看護師が倒れるのと、
先生たちが倒れるのってめちゃくちゃ違うの。




深「だぁいじょぶだってば、」

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