手と手 ページ40
阿部 side
「体温は37.5°でした。」
深「…ん、ちょっと見てくる。」
「はい、お願いします」
険しい顔で俺の報告を聞いたと思えば、
そのままAの病室へと向かったふっか先生。
舘「今日の夕方って特に検査入ってないよね?」
「はい、特には」
舘「心エコー、もう1回やろうと思ってるから準備だけお願いしても大丈夫?」
「分かりました」
渡「…ここまで分かんないと怖いよな」
「うん…心因性じゃない所が1番怖い」
ひそひそと翔太と会話する。
Aが熱を出した。
まぁそれ自体は特別問題じゃなくて、
初めは風邪かなって思ってたんだけど…普段血液検査の数値で引っかからない部分が引っかかってた。
そう、これが問題。
かと言ってエコーしたり全身のX線検査をしても特に問題がなくて、何でだろう、どうして良くならないんだろうか。
そんな日が3日続いて、本日4日目。
まだ熱は下がらず、それに加えて朝から心音に問題ありでちょっと雲行きが怪しい。
流石にここまで来て原因不明ってやばいよね、ってことで昨日もなんだけど、今日も3人の先生達が出勤して話し合ってる。
ただでさえAが風邪をひいたり発作を起こしたりしたら俺たちはどんよりとして、ナースステーションが薄暗く感じるのに
原因不明ともなればどんより所の話ではない。
岩「ごめん翔太、ふっか見てきて」
渡「はい」
そして何より。
___ふっか先生が不安がってる事。
これが、俺たちを最も不安にさせる要因だった。
ふっか先生はAにどんなことがあろうと、それを顔に出すことも言葉で発することも無かったからこそ俺たちもふっか先生が大丈夫と言えば大丈夫、なんて思えていたのに。
誰よりも不安を顔に出してるふっか先生を見ては、俺らもつられて心配が募ってしまう。
岩「感染症なのかな」
舘「いや、感染症ならマーカーで出るはずなのにそこは問題ないんだよね」
岩「…じゃあこっちは、」
…
全員が今出来ることを、
自分の持ってる知識を。
振り絞ってこの問題に向かっていた。
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yan(プロフ) - 本当にいつも楽しく読ませて頂いております〜!どこか無意識にさくこじを頼ってしまう主人公ちゃん、後またスト末ズに懐いちゃう主人公ちゃん見たいです…!!お身体にお気を付けて、ご無理なさらないように更新して下さいね!次回更新も楽しみにしております^^ (2020年6月23日 2時) (レス) id: ec4bbc6231 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - ひよこさん» あなたしかいない(2回目笑)。勿論!タメ口でどうぞどうぞですよ!しっかりじーこから学んで来てくださいね!(笑) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 4197ca0e63 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - バチスタファンさん» コメントありがとうございます!阿部ちゃんの看護師姿、しっくり来ますよね!絶対優しくてかっこいい…なんて妄想しながら書いています(笑)これからも頑張るので是非読んでくださいね(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 4197ca0e63 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - わにさん» コメントとご意見ありがとうございます!参考にさせて頂きますね、これからも是非読んでください(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 4197ca0e63 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - わーい!さん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいお言葉もありがとうございます!これからも頑張るので是非読んでくださいね! (2020年6月21日 9時) (レス) id: 4197ca0e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maru_ | 作成日時:2020年6月6日 1時