hope〈4〉

チョッキン！ ページ37

佐久間 side



阿「ねぇ、本当に佐久間で大丈夫？」



「佐久間さんに任せなさい！！」



阿「え〜、」



心外だなぁ阿部ちゃん。



A『さっくんいこ！』



「はいよ！行くでやんす！」



小さな手を取り、向かう場所はお風呂場。


え？またお風呂って？



いやいや、今日はお風呂には入りません！




阿部ちゃんの心配そうな視線を感じはするものの、
佐久間さんが頼まれるの2回目なんだけどね。







そう！




Aの前髪切りま〜す！




事の発端は照先生がAの前髪伸びたよね〜ってとこから、そういえば最近切ってないね、なら切っちゃおう！という流れ。


で、今手が空いてるのは俺っちって訳！





「はーいここ座って、」



A『かわいくね？』



「もっちろん！とびっきり可愛くするよ！」


ぱっと笑顔になるA。



可愛い。





前髪切る専用のハサミやなんやらを準備して…








「お客様今日はどのくらいで？」




A『んとねぇ、さっくんくらい！』




「さっくんの方が長いから(笑)」



ちょっと伸ばすのは無理かな、




「まぁ俺がっ！可愛くしますよ！」





よしよし。


まずちょっと髪の毛を分けて…




「ここかな…」




まぁ普段通りの長さよ。


アニメでも漫画でも、基本があってのちょい伸びたり切ったりだからね？


…待てよ、あんまり嫁たちって髪伸びないか。





A『さっくん、？』




「あぁ！ごめんね、さて、切りま〜す！」




ま、ここは思い切りが大切！






「ちょーっきん！」




うんうん、やっぱり思い切りが





「…ぷっ、」





思い切り…





「あれ…(笑)」





佐久間さん一撃で前髪消滅させた？







思い切りが肝心じゃなかったの？






A『んぅ？』




「あ、まだ待ってね」




ちょっと待ってまだ触んないで、
今から前髪探すから。




ダメだ、笑いよ。来るな。





「…っ、ふふ」




A『ねぇさっくぅん？』




「うん、待っててね(笑)」







終わった。





佐久間さんの勝ちだよ、圧勝。



こんなに一瞬で前髪って消えるの？





ダメだ、いや、これでも可愛いんだけどさ、






「やっばぁ…(笑)」





なんだろう、ちょっと大福っぽくなったA(笑)




やばーい、これ絶対ふっか先生に怒られる。





んー…



切った髪の毛付けられないかな？






目「お、切れました？」

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