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目黒 side
小児科の処置室は壁にお花、天井に星が描かれている。
俺はこんなに処置室に長居することはないから、
改めてそれらをじっと見つめた。
怖い存在のこの部屋、
Aちゃんはどう感じ取るかな。
思い出した時に泣いちゃうかな、
それとも嫌だとこの点滴の管、抜いたりするかな。
小さくて細い両腕には、
似合わないほど大きな針と管に見えて。
「…、」
小さな手を取ろうとした時に、
自分の手に痣が出来ていたことに気付いた。
「あれか、」
これ、Aちゃんが投げたおもちゃがぶつかった時のやつか。
…
「痛かったよね。」
Aちゃん、
痛かったよね。
この痛みの何倍もの痛みを、Aちゃんはきっと誰にも話そうとせずに抱えてたのかもしれない。
「…よし。」
Aちゃんが大好きな俺の絆創膏。
つい最近補充したから、沢山あるそれを痣が全て隠れるように4枚も貼っておいた。
俺のなんか、どうってことないから。
見た時に、思い出さないようにね。
A『…っ、』
「、Aちゃん？」
A『...めめぇ』
「よかったぁ〜…」
ぱっちりお目目が開いて、俺を捉えると、一瞬にしてきらきらと涙が零れ落ちた。
「大丈夫、大丈夫だからね、」
A『めめぇ…ｸﾞｽｯ(泣)』
「よかった…」
俺に向かっていっぱいに手を伸ばしてくる様子を見てほっと一安心。
A『めめぇ、めめ…』
「うん、大丈夫だよ」
めめ、めめ、と抱きついてきて。
それに答えるように俺もAちゃんを抱き上げて膝の上に乗せる。
寂しかったんだね。
小さな温もりが、
強ばっていた俺の緊張も解すように。
「あ、連絡」
A『あっ、あっ、』
「あー...まだやめとこうね。」
呼んでと言われてたことを思い出したのでPHSを手に取ろうとするとAちゃんは俺の手を掴んで嫌だと泣き出してしまった。
落ち着かせる為にそっとポケットに入れると、
満足気にまた目をつぶってめめ、めめ、と甘えだした。
…確実に今言うことじゃないかもだけど、
可愛い。
大丈夫、俺も守るからね、
としっかり抱きしめ返した。
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yan(プロフ) - 本当にいつも楽しく読ませて頂いております〜！どこか無意識にさくこじを頼ってしまう主人公ちゃん、後またスト末ズに懐いちゃう主人公ちゃん見たいです…！！お身体にお気を付けて、ご無理なさらないように更新して下さいね！次回更新も楽しみにしております＾＾ (2020年6月23日 2時) (
レス) id: ec4bbc6231 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - ひよこさん» あなたしかいない(2回目笑)。勿論！タメ口でどうぞどうぞですよ！しっかりじーこから学んで来てくださいね！(笑) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 4197ca0e63 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - バチスタファンさん» コメントありがとうございます！阿部ちゃんの看護師姿、しっくり来ますよね！絶対優しくてかっこいい…なんて妄想しながら書いています(笑)これからも頑張るので是非読んでくださいね(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 4197ca0e63 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - わにさん» コメントとご意見ありがとうございます！参考にさせて頂きますね、これからも是非読んでください(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 4197ca0e63 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - わーい！さん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいお言葉もありがとうございます！これからも頑張るので是非読んでくださいね！ (2020年6月21日 9時) (レス) id: 4197ca0e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maru_
| 作成日時：2020年6月6日 1時
