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skm side

夜ご飯の時間になり、俺は各病室に配膳しに行ってた。


「はいご飯屋さんです〜」


Aの耳に支障ない程度に声をかけつつ入ると、



「、何それ、『さっくんだ』…(笑)」


俺を見た瞬間机に散らばるカラフルな何かの中からそう書いてある紙を俺に見せてきた。



「え、なになに」


なんだこれは、
机を見ると『しょっぴーだ』『ふっか先生だ』『イケメンこーじくん♡だ』『あべちゃんだ』等々、全員分の名前のカードがあった。

うん、これ、


「これ康二作ったでしょ?」


思わず普通に聞いてしまい、はっとしてAの顔を見たら


ニコニコともう1枚のカードを見せてきた。


「『これはこーじの力作や!』、やっばぁ(笑)」


なるほどな〜やるな〜康二。


全ての質問に答えられるようにか、
本当に沢山の種類のカードがあった。


それを見てるAもかなり楽しそうで、安心。



「はい、ゆっくりね」


机を片付けてトレーごと置くとAは普段通りご飯を食べ始めた。



「あ、髪についちゃうかも」



「…」


何ら変わらなく見えるのに、声が届いてない。


「そうだよな、」


とてつもなくAの声が恋しい。




俺は優しく髪の毛を結んであげた。




A『…ん!』


「お、おいしい?(笑)よかったでやんす!」


ニッコニコの笑顔でカード出すから俺もつられてニコニコ。


ほんの少しの間、
きっとこのカードに助けられるな。



俺はそっと、「さっくん大好き」というカードを作って忍ばせておいた。




「…ん?なんだこれ」


1番上に、よく分からない生物の書かれたカードがあった。


「康二じゃないな…」


A『んー!、…っぴの!』


「っぴ…しょっぴー?」


Aが慌ててカードを探して『しょっぴーだ』というカードを見せてきた。


「へー…あ、これ翔太の案なのか!」


思わず大きな声を出しちゃったら、
Aが嬉しそうに頷いた。


「あ、聞こえたかな(笑)」



全く聞こえない訳じゃないからね。


カードの意思疎通も楽しいけど、ちょっとした会話が出来たことにより一層俺は嬉しくなった。

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ガルニエさん(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…何回も読み返しちゃいます……! (2020年6月5日 22時) (レス) id: 9559d199f7 (このIDを非表示/違反報告)
さくさくぱんだ(プロフ) - こんなに感情が揺れ動く小説なかなか無いので気付いたら一気に読んでました笑 更新楽しみにしてます!! (2020年6月5日 17時) (レス) id: e39a486ce6 (このIDを非表示/違反報告)
流歌(プロフ) - hopeシリーズいっきに読んでしまいました!何度も読み返してしまいます!大好きです!更新楽しみにしてます!語彙力なくてすみません(汗) (2020年6月3日 23時) (レス) id: 9c2f452209 (このIDを非表示/違反報告)
瀬那(プロフ) - スノさんのファンじゃないんですけど、このお話大好きで何回も何回も読み返してますo(>_< )o自担くんまさかの登場で湧きました!ゆっくりでいいので主様のペースで更新してください。楽しみにしてます( ˙˘˙ ) (2020年6月3日 10時) (レス) id: 50778cfb2d (このIDを非表示/違反報告)
みっき(プロフ) - 突然の岸くんの登場に喜びがあふれました!! (2020年6月1日 13時) (レス) id: fb69cb92ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maru_ | 作成日時:2020年5月12日 1時

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