【あんスタ】狂人少女の正義は間違っているのだろうか【ハイキュー】

10 ページ11

ゆっくりと息を吸い込む。

少し腕を広げて、普通の会話ならオーバーなくらいのジェスチャーを付けて話す。


「あんたのしたことは、全体的には間違っていないと思うよ。

改革をしたことも、その方法も。

一番効率的で、被害者も最小限。

学院を改革して一つにまとめ上げた。凄いことだと思う。

まさに夢ノ咲の英雄！ だね。


･･････でも、あんたも"rat"でしょ？

契約を破って、"親友になれた"人の心を踏みにじって。

可哀そうなのはお互い様だよね」

"玉座に一人ぼっちの皇帝さん♪"



天祥院の目から少し余裕が無くなった。

でも、表情は余裕なまま。

ま、言われ慣れているだろうからね。想定内なんだろう。

でもほら、周りの皆はどんどん難しい顔になっていっている。

ただ端に言い回しが難しく感じただけかも知れないけどね。

ちょっと遠まわしに言ったし。


「･･････なかなか言うね。ただの人形だと思ってた」

「天祥院には負けるよ、この口八丁」



多分、今日の話はここまでだろう。

生徒会長なだけあって暇じゃ無いだろうからね。

やっと終わる。

すっごい頭使って疲れた。

もう手芸部の部室に帰りたい。

宗ちゃんとみかちゃんとマドモアゼルに会いたい。


時間が少したったので天祥院が"またね"と帰って行ったから、私も帰ることにした。

11→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す