４５回転 ページ47
俺の声とともに焦凍が脳無を氷で固める。
「その程度の攻撃、脳無に効かないってさっき実践しただろ」
死柄木は半分呆れたようにそう声を漏らす。
皆、なにやってんだコイツ的な目で俺を見つめている。
「だから言っただろ？俺の個性を把握仕切れてないって」
俺は勝ち誇ったように笑みを浮かべる。
「……脳無、あの小娘をやっつけろ」
脳無は死柄木に忠実なようで、先程と同じように凍った身体が割れていく。
オールマイトが構えた。
いや、俺以外みんな警戒している。
嘲笑を浮かべている俺以外は。
そしてまた同じように超再生を……
「…………は？」
死柄木がキョトンとしている。
そりゃそうだ、再生するかと思われた脳無がボロボロと“崩壊”していくのだから。
よかった、成功した。
「あんたが丁寧に脳みそ野郎の個性を説明してくれて助かったよ」
脳無は、完全に塵と化した。
全員俺を見ている。
「説明してあげるよ。脳無とやらの超再生を俺が“逆さま”にしてやったんだ。つまり、脳無が再生しようとすればするほど身体は壊れるってわけ」
俺はそこで一旦言葉を切る。
「わかったかい？俺が脳無の個性を変えたんだよ」
ニヤリと口角を上げる。
「皮肉だね、自分の個性で死ぬなんてさ」
俺が口をつぐむと、その場には沈黙が流れる。
誰かの息を飲む音すら沈黙に押し潰される。
「はーーーー………………」
死柄木が一段と大きなため息をついた。
「脳無がやられちゃったよ」
はー……とまたため息をつく。
空気が、変わった。
明らかな殺気が俺に向けられている。
それだけで俺は泣きそうになる。
「じゃあ……君だけでも消しておくよ」
黒い靄が俺の前に現れる。
そう、焼酎野郎こと黒霧だ。
それも死柄木も一緒に。
「なっ………!?」
俺に向かって伸ばされる手。
すべてがスローモーションのように見えた。
やばい………俺、死んだかも…。
瞬間、その手は弾丸によって撃ち抜かれた。
「１―Ａクラス委員長飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」
…最っ高にかっけーぜ飯田。
その回りには、沢山のヒーロー達がいた。
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酸漿獄(プロフ) - 2winkPのバボちゃんさん» コメントありがとうございます！同じ鹿児島出身がいて嬉しいです…！面白いだなんて最高の褒め言葉です！本当にありがとうございます…！ (2017年8月28日 10時) (
レス) id: fb5dbaa6f1 (このIDを非表示/違反報告)
2winkPのバボちゃん - 黒霧島！！おかんがよく飲んでる！俺も鹿児島出身！！小説面白いです！頑張ってください！！ (2017年8月13日 0時) (レス) id: 7362efe08a (このIDを非表示/違反報告)
酸漿獄(プロフ) - 凜月さん» わざわざコメントありがとうございます！鹿児島県民の方に見て頂いているなんて…すごく嬉しいです！応援して下さる方がいらっしゃると頑張ろう、という気持ちになるのでこれからもこんな駄作を見て下さると嬉しいです！ (2017年5月22日 21時) (レス) id: fb5dbaa6f1 (このIDを非表示/違反報告)
凜月(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます！！今回の更新で同じ鹿児島県民だって知ってビックリしました！！あの焼酎ですよねw分かります(笑)家族がよく飲んでるのでwww いつも応援してます！ この作品大好きです!!!!更新、頑張ってくださいね！ (2017年5月22日 21時) (レス) id: 0d6bbd93ad (このIDを非表示/違反報告)
酸漿獄(プロフ) - 華杏萌葱さん» わざわざコメントありがとうございます！多分お察ししていると思いますが、自分審神者ですw嬉しい言葉ありがとうございます！これからも見て下さると嬉しいです(*・∀・*) (2017年5月16日 19時) (レス) id: fb5dbaa6f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酸漿獄 | 作成日時：2017年5月5日 23時
