第二話 ページ3
『っこんなに、、、』
「な?すげぇあるだろ?」
あれから。
話したのも初めてと言う関係にもかかわらず、彼の家に来ていた。
私にはあの人ことがきいたのだ。
ー俺の家すっげぇ本あるぜ?ー
嘘でも行ってみなくては。
そう思ってついてくると、目の前に広がる本の数々。
『これっ、本当に読んでいいの?』
「あぁ。じゃなきゃ連れて来ねーよ。」
悲鳴をあげそう。
その位の本があって。
『ナイトバロンもあるのね、、、』
「まぁ書いてんの父さんだしな。」
私の反応に苦笑いしながら私に本を出してくれる。
どれもこれも私の興味を引くものばかりだった。
「やっぱ、そうだったんだな。」
『え?』
たくさんの本に囲まれて機嫌のいい私を見ながら彼は笑う。
「ずっと聞いてみようって思ってたんだ。」
ホームズが好きなのか。
でもあまりに話しかけにくそうで。
ずっと断念してたんだと言う。
『そうかしら。』
そんなつもりないんだけどなぁ。
そう呟けば。
「みてーだな。」
そういって笑う。
よく笑う人だなぁ、なんて。
そう思った。
『ありがとう。』
「?」
『私をここに連れて来てくれて。』
「おぉ。」
こうして、私と彼の関係が作られた。
共通点。
本が好き。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2014年5月5日 21時