希望の道… (ページ16)

今日:8 hit、昨日:26 hit、合計:32,521 hit

14 ページ16

優太side

朝体調が悪かった廉を置いて仕事に行くのは気が引けたけど今日は大事な会議がある。

職場の人は俺の家族のことを理解してくれているから話せば大丈夫だけどできるだけ休みたくはない。

だから勇太、玄樹、紫耀に甘えてしまう。

俺、ちゃんと長男としてやれているのかな…

・

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

お昼休憩でご飯を食べようとしている時、廉の主治医である松本先生から電話がきた。

「もしもし、松本先生。いつもお世話になってます。」

潤「平瀬さん、こんにちは。今お時間大丈夫ですか？」

「大丈夫です。ちょうど電話しようと思っていたんですよ。廉の検査入院のことですよね？」

潤「あ、紫耀くんから聞きました？一応、お兄さんにもお話ししてから廉くんに言おうと思っていたので…」

「昨日聞きました。廉には今日言おうと思っています。」

潤「そうですか。すごく悪いというわけではないのですが…定期検診ではできない検査もあるので、来週の月曜日から1週間ほど入院してもらって、きちんと調べたいと思っています。」

松本先生は廉の性格をよく分かってくれているから廉に直接言わずにまず俺に伝えたんだろう。

「分かりました。では、月曜日に廉と一緒に行きます。」

潤「お願いします。今日は体調大丈夫そうでしたか？」

「朝は貧血でなかなか起きれませんでした。でも、すぐに良くなってもう学校には行ってるみたいです。」

潤「そうですか…昨日の検査でも貧血気味だなとは思っていたんですが…あまりにも酷いようならいつでも来てくださいね。」

「分かりました。ありがとうございます。…では、失礼します。」

・

今日は水曜日だからあと5日後か…

いくら検査入院とは言っても廉、嫌がるだろうな…