嘘つき izw □ ページ7
悲恋です!苦手な方はとばしてください。
ーー
izw side
『ねぇねぇ!早く!』
小さい時から一緒にいたA。
この先もずっと一緒にいるものだと思っていたし信じていた。
なんの根拠も無かったのに。
・
「はぁ…」
『拓司、どうしたの?』
ため息の原因だというのに全く気づかないで笑顔でこっちを向くA。
「なんでもないから大丈夫」
口から出る嘘。
こういうのに慣れちゃったからペテン師なんて言われるんだろうな。
『本当に?拓司はいっつも働きすぎだから。自分の体大切にしなよ?』
そんな事言わないでほしい。
わざと避けたときだってむしろ近づいてくるし。
Aの事を忘れようとして仕事に打ち込んだりもしてけど今度は心配してくる。
俺はAのことをずっと前から好きだった。
けどその思いは伝わっていなくて。
Aは他の人と付き合っていた。
俺じゃだめだった?
こんな事になるんだったら伝えとけば良かったのに。
怖がってそんな事できなかった。
Aはもうすぐ結婚をする。
本当は心から祝ってあげなきゃいけないのに。
この気持ちが邪魔をする。
「この世から恋愛が無かったら良かったのに」
奪うなんてことをしたらAが悲しむことは目に見えているから。
Aのために今日も嘘をつく。
ーー ーー
悲恋系苦手だぬ。
他の作者の方のを読んでいるときも妄想で無理やり幸せにしてますもん。
ペテン師のizwさんの悲恋。
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作者名:にこ太 x他1人 | 作成日時:2021年9月20日 15時