噂の ページ16
.
「ハァ…………、」
憂鬱だ。憂鬱すぎる。
大量に積まれた資料を抱えながら思う。女子にこんなもの持たせるか普通。ヒーロー科だろ、と眩しいくらいに良い笑顔を向ける先生を心の中でどれだけ呪ったか。
そしてこれだけじゃない。先生を恨めしく思う理由は。この資料の行き先が1年A組なのだ。そう、思い浮かぶのはもちろん生意気なあの男の顔である。あの男を思い浮かべてしまう自分にも嫌気が差す。
1-Aと書かれたプレートが見えた瞬間、もう一度溜息が漏れる。さっきの何番も深いもの。躊躇っていても仕方がない、と潔く扉を開ける。どうかあの男が都合良くトイレにでも行っていますように。
「失礼します。」
そう言えば嫌というほどの視線が私を貫く。軽く周りを見渡して大きく安堵する。いない。いつも隣にいる切島くんや上鳴くん、瀬呂くんも。心の中で大きくガッツポーズをした。あとはこの資料を置いて一秒でも早くこの教室を出ればいいだけ。
「爆豪くんの彼女さんですよね？！」
教壇に資料を置いて教室を出ようとした時だった。この聞き捨てならぬ言葉が聞こえたのは。思わず顔をもげるんじゃないかというくらいの勢いで後ろに向けた。目の前には瞳をキラキラと輝かせながら私を見るかわいいピンクの女の子。その女の子がそう言えばやっぱりか、とこれまた瞳を輝かせるクラスの子達。
ど う い う こ と だ コ ラ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
?(プロフ) - 真実さん» よんで頂きありがとうございます( ；；)めちゃめちゃうれしいですほんとに、！！更新がんばります (2019年7月17日 21時) (
レス) id: af63a856f3 (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 読ませていただきました。この先夢主ちゃんがどう攻略されていくのかとっても楽しみです！ 更新頑張って下さい！ (2019年7月17日 17時) (レス) id: 1e43b2c9d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほにゅうびん | 作成日時：2019年7月7日 17時
