15. 寝たいんだ ページ18
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「……ってぇ」
今､誰かに蹴られた｡と言っても隣は姉ちゃんしかいないから姉ちゃんしかいないけど｡
目を開けてみれば､当然横には布団を剥いで横に縮まって寝てる姉ちゃん｡
まったく､女の子なのに｡
布団を掛け直して､また自分も寝直す｡
1:30､まだまだ寝れる｡
「…っさみぃ」
今､誰かに布団を取られた気がする｡
と言っても隣は姉ちゃんしかいないから姉ちゃんしかいないけど｡
目を開けてみれば､今度はちゃんと布団を着てるけど俺の布団を抱きしめて寝る姉ちゃん｡
青い保安球の色が白い肌に染み付いたように
姉ちゃんのほっぺも青い｡
ムカつくけれどなかなか憎めない｡
ちょっと鼻をつまんでやって､布団を奪って眠る｡
「……あっちい､ん〜姉ちゃんいい加減に…
わあっ！」
次は抱きしめられた｡
嬉しいけど嬉しくない｡
３回目は憎めないなんかよりもう寝たい欲に駆られて､一度起こそうと､下の方を見れば姉ちゃんじゃなくて男｡
姉ちゃんが男になった訳じゃなくて
正確に言えば隣に兄ちゃんが寝ていた｡
可愛い姉が隣で寝息を立て寝てると思って振り返れば､むさ苦しい大男が横で寝てるんだ｡
さらに俺を抱きしめて､真夜中に｡
こんなのビビらない人間がどこにいる｡
いや､なんで､なんでだよ｡
なんで入れ替わってんだ？なんでそれで普通に布団着て二人とも寝てるんだよ､どうやったの｡
抱きしめられて動けないままにしていたら
俺を抱きしめてた兄ちゃんの手が急にむにっと俺の胸を鷲掴みに掴む｡
寒気と怒りに任せて電気を全灯して
兄ちゃんを引っぱたく｡
「……ってぇ､どうした…百太郎か」
「離れろ！」
「あ？あぁ｡悪いな､じゃあもう寝ろよ」
「その前に腕解いてくれよ〜！兄ちゃん！」
目をしょぼらせて喋るいつもじゃ考えられない
へなへな俺の兄ちゃん清十郎｡
一瞬で寝に入る兄ちゃんとこんだけ大声を出しても起きない姉ちゃん｡
すっかり目が冴えてしまったけれど､
とりあえず目は閉じておく｡
「はくしゅん」
「わぁっ！！！……もう嫌だ〜」
それが悪かったのか｡
抱きしめられてるおかげで顔の距離が近い兄ちゃんが思いきりくしゃみを顔にかける。
もう自分の部屋のベッドに行こうか迷ったけれど行く気は無い｡
理由は悔しいけど
きっと俺が離れたくないから｡
『おはよう百君､今日はおそいね』
「春休みだからと言って､気を抜くんじゃない」
「だれのせいだと思ってる！」
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とびっ子??(プロフ) - 樹鈴（じゅり）さん» ありがとうございます！ (2018年7月30日 20時) (
レス) id: c9d40c7bd4 (このIDを非表示/違反報告)
樹鈴（じゅり）(プロフ) - ゆぽんずさん» リクエストありがとうございます！了解です！ (2018年7月29日 19時) (レス) id: 08b06fceb0 (このIDを非表示/違反報告)
樹鈴（じゅり）(プロフ) - とびっ子??さん» リクエストありがとうございます｡先輩組かっこいいですよね､少しお時間かかりますが必ず投稿したいと思います！ (2018年7月29日 19時) (レス) id: 08b06fceb0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽんず(プロフ) - 見るのいつも楽しみにしてます！！凛ちゃんとの甘々を読んでみたいです！！ (2018年7月24日 17時) (レス) id: 7383221981 (このIDを非表示/違反報告)
とびっ子??(プロフ) - いつも楽しく見させていただいています！あの…リクエストなんですけど、夏也先輩とか尚先輩って出していただけないでしょうか！ (2018年7月23日 3時) (レス) id: c9d40c7bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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