8、彼は凄い ページ9
ご飯を食べ終わったら、別の部屋に移動し、テストをする。
ママは、これを"将来のために""貴方達のために"、｢学校｣の代わりだと言った。
｢嘘つき。｣
ため息よりも小さな声を出して私はテストに臨んだ。
《Age11 Type1 各問10秒以内に答えなさい＿それでは始めます＿》
ヘッドフォンから流れるアナウンス、私はよし、とタッチペンを握り直した。
《第1問 次の図形の角度で＿＿＿＿》
《第2問 △ABCと△BCFの＿＿＿＿》
…………
……
…
｢終わったぁーー！｣
｢疲れたぁー。｣
テストが終わり、そんな言葉が部屋中で飛び交っている。
｢結果を返すわよ〜。｣
ママが呼びかけでみんなのお喋りがピタッと止まる。
｢ノーマン、レイ、A、エマ。凄いわ4人とも！また300点！
ママが嬉しそうに言う。今だから分かる、ママの嬉しい理由。それに私は少し顔を歪めた。
最年長でも難しい
｢やったぁー！！｣
エマが喜んでいる。レイもノーマンも嬉しいのか笑顔だ。
私も嬉しかった。嬉しかったんだけど…
テストを行う理由、
レイ。貴方はこの事でずっと苦しんでたの？
そんな態度今まで1度も見せてなかったのに…
＿＿やっぱ凄いな、レイ。
私もレイみたいになりたい。
｢Aも鬼ごっこする？？｣
｢うへぇ！？！？｣
いつの間にかお昼の自由時間になってたようで、急にエマに話しかけられた私は肩をビクリとさせた。
エマは声を抑えて笑っている。
｢き、今日はいいや！｣
顔が熱くなるのを感じながら答える。
｢えーなんで？？｣
エマが可愛らしく頬を膨らませる。
｢今日はレイの真似して本読むの！｣
｢レイのまね？｣
｢うん！レイみたいに凄くなりたいから！！｣
｢そっか！楽しんでね！｣
何かに満足したエマはにんまりした笑顔で走っていく。
何に満足したのか不思議に思いながらも私は本を取りレイの傍に行く。
｢レイー。隣座るね！｣
｢えっ｣
｢あ、ごめん。嫌だった？｣
｢別に…いいけど。｣
…
後ろでエマとノーマンが笑顔で私達のことを見てたことを私は気づかなかった。
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Rabbit book(プロフ) - 名無し36402号さん» 嬉しい！！（挨拶） (2019年8月28日 16時) (
レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し36402号(プロフ) - 好き！！（挨拶） (2019年8月28日 16時) (レス) id: c75b9f4129 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - まる。さん» ありがとうございます！！凄く嬉しいです(T^T)これからも応援よろしくお願いします！！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - もー！泣いちゃったじゃないですか〜！最高でした。。。 (2019年8月7日 14時) (レス) id: 76c9882528 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - カイヤさん» そこには何があったのでしょうか…。楽しみにしてて下さりありがとうございます！ママ達の小説も凄く面白かったですよ！！両方感動しました！！クローネの話に出てくるあの人がすきです！笑これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 20時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま る | 作成日時：2019年3月28日 20時
