29、新しい子 ページ30
Aside
ご飯を食べ終わり、歯磨きが終わった頃、ママが見知らぬ子供を抱えてやってきた。
｢紹介するわね。新しい弟、フィルよ。｣
……新しい弟。
最初はみんなに囲まれていたが、だんだんみんなが離れていく。
私は時計をちらりとみる。
消灯時間までまだ時間があった。
｢ママー。私もフィル抱っこしたーい！！｣
｢A…。えぇ。いいわ。でも落とさないでね？｣
私は｢もちろん！｣といい、フィルを受け取った。
私が抱っこしても全く泣かなかった。逆に凄い笑顔だった。
私は優しくフィルを撫でる。
もし、私が本当のママになれてたらこんな感じで抱っこしたのかな…なんて思う。
すると、私のそばにエマがやってきて頬を膨らませる。
｢えー！私が抱っこした時は泣いてたのに！Aが抱っこしたら凄い笑ってるじゃん！｣
その姿がすぐに思い浮かんで私は思わず笑ってしまった。
エマが｢Aまで！ひどーい！！｣と怒る。
私まで？
辺りを見回すとレイがエマに｢エマにはそんな才能ないもんなー。｣といい、鼻で笑っていた。
｢もし、Aに子供が出来たらこんな感じなのかもね。｣
みんなの様子を見てたノーマンが笑っていう。
｢そうかもね〜！新しい里親のところに赤ちゃんとかいたらいいな〜。｣
私は遠くを見るようにしていう。
レイは、少し俯く。
エマとノーマンは｢そうだね！｣と無邪気な笑顔を向ける。
｢そろそろミルクをあげる時間だから…｣
と、ママが呼んだ。
私はフィルに優しく笑いかけて、ママに渡す。
この子もいつかーーーー。
私は途中で考えるのをやめた。
きっと、みんななら脱獄を成功してくれる。
そう考えたら、少し気が楽になった気がした。
……
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Rabbit book(プロフ) - 名無し36402号さん» 嬉しい！！（挨拶） (2019年8月28日 16時) (
レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し36402号(プロフ) - 好き！！（挨拶） (2019年8月28日 16時) (レス) id: c75b9f4129 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - まる。さん» ありがとうございます！！凄く嬉しいです(T^T)これからも応援よろしくお願いします！！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - もー！泣いちゃったじゃないですか〜！最高でした。。。 (2019年8月7日 14時) (レス) id: 76c9882528 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - カイヤさん» そこには何があったのでしょうか…。楽しみにしてて下さりありがとうございます！ママ達の小説も凄く面白かったですよ！！両方感動しました！！クローネの話に出てくるあの人がすきです！笑これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 20時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま る | 作成日時：2019年3月28日 20時
