28、あと少し。 ページ29
Aside
次の日、みんなが私の元に集まってくれた。
その事が嬉しくて自然と笑顔になる。
レイも普通に接してくれる。
｢Aー！ちょっときてー！｣
ギルダが私の手を引いて外に連れていく。
｢う、うわぁぁ！！｣
外に出てみると、辺り一面が雪景色になっていた。
今もぽつぽつと降っている。
昨日はまだ降ってなかったからあの後かな。
｢Aの出発をお祝いしてるみたいだね！｣
隣にいるエマが遠くを見つめるようにしていう。
｢嬉しいことだけど、少し寂しいな…。｣
エマの言うことに私は少し辛くなる。
ここが残酷だと世界をエマ達が知るのは何年後だろうか。
レイの計画してる"脱獄"。絶対に成功させて欲しい。
鬼は凄く強いし手強い。だから鬼を欺いていけ。
その力をエマたちは持っているし、これからもどんどん伸びていく。
｢A！！Aもほら、外で雪合戦するよ！！｣
私が寂しそうに外を眺めていたのを見てたのか、
エマが私を無理矢理外に連れ出す。
冷たい風が頬をピリリと通っていく。
私は手袋をつけて雪を掴んで本を読んでるレイに投げつける。
｢ったく。あぶねー。｣
こういうのをサラリと避けてしまうレイはさすがだと思う。
｢ーーうぶっ！！｣
そう思ってると、ドンが私に雪を当てた。
私が出した変な声に周りにいた子達が一斉に笑い出す。
レイも｢だっせー。｣っていいながら笑ってるし…。
私はドン目掛けて雪を投げつける。
雪は見事ドンの顔に命中した。そして私と似たような声を上げる。
私は元気よくガッツポーズをする。
ドンがもう1回狙ってくるが私はひょいひょい避ける。
周りから歓声が上がる。
私はへへへと調子乗ってると、エマの強烈な1発がバンと音を立てて私に当たる。
うぅ〜。調子乗るとすぐこれだ。
その後もママの鐘がなる時まで私達はずっと雪合戦をしていた。
その時は、出荷のことは頭から離れることが出来た。
……
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Rabbit book(プロフ) - 名無し36402号さん» 嬉しい！！（挨拶） (2019年8月28日 16時) (
レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し36402号(プロフ) - 好き！！（挨拶） (2019年8月28日 16時) (レス) id: c75b9f4129 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - まる。さん» ありがとうございます！！凄く嬉しいです(T^T)これからも応援よろしくお願いします！！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - もー！泣いちゃったじゃないですか〜！最高でした。。。 (2019年8月7日 14時) (レス) id: 76c9882528 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - カイヤさん» そこには何があったのでしょうか…。楽しみにしてて下さりありがとうございます！ママ達の小説も凄く面白かったですよ！！両方感動しました！！クローネの話に出てくるあの人がすきです！笑これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 20時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま る | 作成日時：2019年3月28日 20時
