25、眩しい笑顔 ページ26
レイside
俺のせいだ…あの時全てを話さなければ…
お前は死のうなんて思わなかったかもしれない。
俺がそんなことを思ってると、俺の気持ちを見透かしたようにAの明るい声が聞こえてきた。
｢あ、別にレイのせいじゃないからね。｣
Aの震える声が耳にしっかりと届く。
お前は馬鹿だ。本当に馬鹿だ。
優しすぎるんだよお前は。
いつも笑顔で、周り第一優先で、子供たちが大好きで、みんなに愛されるA。
そんなお前を俺は＿＿＿＿。
ずっと、ずっと好きだったんだな。
いなくならないで。傍に居てくれよ。
｢だったら俺が＿＿＿＿｣
｢だめ。｣
"代わりに出荷されるよ"と言う言葉を言う前に遮られる。
｢レイは脱獄の準備をしているんでしょ？レイが死んじゃったらみんな脱獄できずに死んじゃうんだよ？エマも、ノーマンも。いいの？｣
｢っ……｣
"嫌だ"と思った。だけど、Aを失うのも同じくらい嫌だった。お前を守ると固く誓ったはずなのに。呆気なく崩れてしまう。
｢来世でまた会えるといいね。｣
Aが俺から無理やり離れて、先を歩いて行く。
何歩か歩いたあと、｢あ、そうだ｣といい、くるりと振り返る。わたあめみたいな髪がサラサラなびいて、彼女から目が離せない。
｢あと一週間、たくさんお話ししようね！｣
そう言って最高級の笑顔で笑う。それは、まるで何かの映画のワンシーンのようだった。映画なんて観たことないけど。
｢あ…あぁ。｣
｢あっ！そうだ！！今日から私のお別れまでの日まで、4人で寝よ！！ほら！涙をふいて！！｣
こんどはAが俺の手を引いて走っていく。
あぁ、今回もAのペースに巻き込まれる。
昔からお前は決めたことは絶対に貫き通すもんな
握られた手をぎゅっと握り返した。
…………………
レイの手を引くAの目には涙が溜まり、ポロポロと頬をつたっていく。
それを隠すように腕でゴシゴシと無理矢理擦り、走っていく。
………………
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Rabbit book(プロフ) - 名無し36402号さん» 嬉しい！！（挨拶） (2019年8月28日 16時) (
レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し36402号(プロフ) - 好き！！（挨拶） (2019年8月28日 16時) (レス) id: c75b9f4129 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - まる。さん» ありがとうございます！！凄く嬉しいです(T^T)これからも応援よろしくお願いします！！ (2019年8月10日 17時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - もー！泣いちゃったじゃないですか〜！最高でした。。。 (2019年8月7日 14時) (レス) id: 76c9882528 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - カイヤさん» そこには何があったのでしょうか…。楽しみにしてて下さりありがとうございます！ママ達の小説も凄く面白かったですよ！！両方感動しました！！クローネの話に出てくるあの人がすきです！笑これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 20時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま る | 作成日時：2019年3月28日 20時
