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「A、これありがとう」
ドラコがパンジーに呼ばれて席を外した時、ハーマイオニーに声をかけられた
きっと彼女はドラコがいなくなるタイミングを見計らっていたのだろう
彼女の首元にキラリと光るネックレス
制服の下に隠しているのはタイムターナ
「いいのよ、私よりハーマイオニーが必要なものだもの」
タイムターナは私の一族が創ったもので、ハーマイオニーが持っているのは私のものだ
優秀な彼女のことだからきっと上手に使ってくれるだろうと思い彼女に貸した
誰にも秘密よ
しーっと口元に人差し指を当てた
彼女は嬉しそうにこくりと頷くとグリフィンドール寮の席に戻った
「ずいぶんマグルと仲良しだな」
スリザリン寮の先に向かうと、セオドールが1人分の席を空けて座っていた
彼はどうぞと手を差し伸べるので、Aはその手に手を重ね、隣に座った
「そお？Msグレンジャーは優秀だから意見交換してたの」
「ふーん」
面白くなさそうにセオドールは食事に手をつけた
呼び出しから戻ってきたドラコは、私の隣にいるセオドールをどけて席に着いた
「あれ？パンジーは一緒じゃないの？」
「あぁ、パーキンソンは具合が悪いみたいだ」
私の質問にあんまり聞いてほしくなさそうにドラコは答えた
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作者名：hontyandaisuki | 作成日時：2024年2月9日 20時
