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きつい関西弁と黙っていても賑やかな表情、あと主張が強すぎる小麦色に染まった筋肉。もう全部がうるさい。クセが強い。
とりあえず来た理由を言わないことには、退いてくれなさそうなので、とりあえず説明する。

「痩せなきゃやばいんです」
「ほ〜ん、筋肉を付けたいんか、そうかそうか」
「あの、話通じてます?」

謎の納得顔が怖い。翔平くんはいつの間にか更衣室に逃げちゃったし。ズルくない?私もこのヤバい先輩から逃げたいよ。

「まぁええわ、好きに器具使い。お前やったら大丈夫やろ」
「あれ、いいんですか?」
「えぇえぇ。俺は大谷さん見るんで忙しいからな、好きにやりや」
「はぁい、ありがとうございます」
「ところで肥えたなぁ!」
「だから来たって言ってんでしょうが!!」

もうこれ以上話は通じないな、ということでさっさと更衣室に逃げてしまう。はよ着替えてでてきや〜、なんて声を背に受けながら、着替える。

「着るか〜……」

手に持ったタンクトップに腕を通していく。……うっ、やっぱり二の腕通すのがちょっとしんどい。加えて、お腹もちょっとやばい気がする。これは気合い入れてしばらく動かないとだなぁ。

なんとかウェアに体を突っ込んで、水筒片手に更衣室を出れば、目をぱっちりと開いてこちらを見てくる翔平くん。なんだ、言いたいことがあるなら言ってみろ。

「わぉ、ノースリ?」
「これしかなかったの!」
「わはは!その肥えた体でそれはセクハラちゃうか!」
「セクハラで訴えますよ」

何が面白いのか翔平くんは私の横に来て、二の腕をつんつんと触っている。やめろやめろ、ふにふにしてて気持ちいいからって触らない。

「ほら、やっぱぷにぷにしてるよ」
「子豚さんか?出荷前か?」
「うるさぁい!変わるから、ちゃんと痩せてみせるから」

馬鹿にしてくる2人を背にして、向かうはストレッチ。くそぅ、しっかり痩せて見返してやるんだから!




ーーーーー

久々更新になって申し訳ないです🙇🏻‍♀️
翔平くん視点で、あと1話!

. ♥→←. ♡



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:haru | 作成日時:2023年5月3日 0時

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