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ダイニングテーブルへ行けば、既に机の上に俺と一平さん、そしてAさんの分の食事が綺麗に並べられていた。

「ごめんね、俺も頂いちゃって」
「いえいえ、1人分増えるくらいなんてことないですし。それに一平さんには翔平くんのお片付け手伝ってもらったので」
「やった、ありがとう」

白ご飯、お味噌汁、野菜たっぷりの炒めもの、卵焼き、大根とトマトのサラダ。

テーブルに配膳された、人の作ったご飯。こんなの見るの何時ぶりだろう。こっちに来てから、クラブハウスではシェフの作ってくれたものを食べてたけど、家じゃもちろん自分で作らないとご飯は出てこないし。

「いただきます」
「はい、めしあがれ」

Aさんの合図で、箸を手に取る。
野菜炒めはシンプルな味付けだけど、炊きたてのご飯との組み合わせは、めちゃめちゃ箸が進む。少し口直しに、サラダを挟んで、ついでに卵焼きも。やばい、めっちゃ美味い。なんだこれ、止まらないな。
テンポよく箸を進める俺とは反対に、どこか驚いたような顔でこちらを見つめる2人。なにかあったのかと首を傾げれば、慌てたように口を開いた。

「翔平くん……?」
「おいおい、泣いてるのか?」
「え、あ……その、なんでだろ、」

2人に言われて、ようやく自分が泣いているのに気づく。
美味しいご飯があって、信頼出来る2人がいて、こんなに幸せなだけの空間で、どうして涙が零れているのか分からない。

「ふふ、どうしたどうした、そんなに美味しいの〜?」
「でも、確かに美味しいよ」
「本当ですか?それは良かった」

2人の柔らかい雰囲気に、余計に涙が止まらなくなる。箸も置いて、本格的に泣き出してしまった俺に、2人も慌てて立ち上がってこちらに駆け寄ってきた。

「わわわ!本格的に泣いちゃった!?どうしよう、どっか痛い!?」
「大丈夫か、なにかしんどいのか?」
「いや、ちが……そういうんじゃ、ないから、大丈夫」

そう言いつつも、涙が止まらない俺に困ったような顔をする2人。泣き止まないと、と思えば思うほど、止まらなくて。
Aさんがとんとんと柔らかく背中を叩いてくれるのに、一平さんが優しく見守ってくれるのに、応えたくて、必死に涙を堪えながら言葉を紡いだ。

「大丈夫な、気がする。2人が、いてくれるなら」



ーーーーー

私も野菜炒めをおかずに白米いっぱい食べたい…… ダイエット中なので白米減量してるんです……😭 自分で飯テロしてしんどかった……🥹🥹

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:haru | 作成日時:2023年5月3日 0時

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