本質【及川徹】

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片付けが終わり、体育館を出て
着替えるために部室へ行く。






花「………へー、中1でそんなこと言う奴がいんのか。すげーな」




及「だよねー。だからね、俺、部活の人とかにはちゃんと向き合おうとしてるんだー。……出来てるかはわからないけど。」






松「え、出来てるだろ十分。」





及「……」





花松「「………」」








また、いつもと違う雰囲気になってしまった









岩「…………、及川。大丈夫だ。
お前はちゃんと見れてる。向き合ってる。」






及「でもさ、俺は向き合ってるつもりでも、相手が向き合ってるかどうかなんてわかんないじゃん。」






岩「大丈夫だ。お前はできてる。
それにAだって言ってただろ？
友達全員じゃなくていい、って。」







及「でも不安なんだよｯ!!
またAの時みたいに気付いてやれなかったらって……ｯ!!」







岩「Aは………俺もお前もAの“本質”を見ようともしてなかっただけだ。
今は見ようとしてるだろ？だから、大丈夫だ。」






及「…………ごめん、そうだね。……ありがと」






花「…………あのさ、その、さっきから言ってるAって………」







岩「…………死んだ」

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