◎ ページ45
錦「なぁ、大倉」
恥ずかしさをおさえて大倉の名前を呼ぶ。
大「なに？」
大倉の体は俺のほうに向かへん。
まぁ、そっちのほうが俺的には良いや。
錦「大倉はさ、今、好きな人おる？」
大「おるよ」
「おらん」って言ってくれたほうが良かってんけどまぁ、仕方ないよな…。
錦「そっか」
「その子のどんなところが好きなん？」
なんか聞いてみたかった。 Aのどんなところを好きになったんか。
大「えっ？えっと、笑顔が可愛いところかなぁ」
笑顔かぁ。まぁ、Aの笑顔は確かに可愛いもんなぁ…。
錦「ほかは？」
一個聞いたらほかも聞きたくなってくる。
大「えっと」
「いつもやんちゃな感じやのに突然寂しがり屋を発揮するところ」
まぁ、確かに。 あの突然の寂しそうな顔には何でもしたくなってまうよなぁ…。
錦「そっか。 俺、そんな子に勝てへんかもな…」
大「えっ？」
つい、本音が出ちゃったから強引に進める。
錦「俺、大倉が好き」
ちょっと間が空いて大倉がこっちに体を向ける。
大「亮ちゃん、ほんまに？」
聞き返されるとは思わへんかったから「うん」って言いながら下を見てしまう。
こんな状況で大倉と目なんか合わせられへん…。
大「ホンマに言ってくれてんの？」
大倉のかっこいい顔が俺の顔を覗いてくる。
なんか目、合わせて言わなずっと聞き返されそうやったから今度は目を合わせて「うん」って言う。
それだけでめっちゃ恥ずかしかったのに「俺も！＾＾」っていう大倉のめっちゃ可愛い笑顔が近くで見れてもっと恥ずかしくなる。
滝「カット！！」
Aの声が聞こえて大倉もめっちゃ顔が赤くなる。
大倉のこんな恥ずかしそうな顔、あんまり見たことないかも…。
なんて思ってたら、
渋「大倉、最後の追い込みやばかったで笑」
っていうすばるくんの声が聞こえる。
その後に続いて
丸「でも、二人ともやっぱり演技上手やね」
「ほんまに付き合うんちゃうかと思ったもん」
横「確かにそれは分かるわ」
マルと横山君の声が聞こえてきた。
二人の話聞いてなんかめっちゃ恥ずかしくなった俺は
錦「マルも横山君も恥ずかしいからやめて！」
って、二人を軽く怒る。
まぁ、ほめてくれてんのに怒んのも変な話やけどな…笑
滝「じゃぁ、次はたっちょんやで！」
「ラストやから気合入れて引きや！」
なんていうAの声が聞こえて、大倉がくじを引く。
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作者名：らら | 作成日時：2018年7月31日 19時
