亮side ページ38
くじを引いた大倉はちょっと不思議そうな顔をした。
錦「大倉、何引いたん？」
聞いたら大倉は引いたくじを見せてくれてんけど書いてあったんは「見つめあう」。
そんなん恥ずかしすぎるやろ…。 絶対できひん！
自分でも分かる。 多分俺、今めっちゃ顔赤くなってる…。
滝「書いてあったお題は口に出して言ってくださ〜い」
「私たちも知りたい！」
それ聞いて大倉が「見つめ合う」って答えたら、
滝「まぁ、一発目やしそんくらいが良いと思うわ」
って言うA。
「そんくらい」ってこれよりももっと恥ずかしいのがあるってこと…？
カ「じゃぁ、二人で見つめ合ってくれますか？」
カメラマンさんに言われて大倉はすぐにこっちを見る。
大倉はこんぐらいやったら恥ずかしくないんかな？
なんて思いながらゆっくりと大倉のほうを見る。
恥ずかしすぎてほんまにヤバイ…！
大倉、背高いから顔をもう少し上げなアカンねんけど大倉の目、そんなまっすぐ見れへんから無理や。
上目遣いぐらいがギリギリセーフ…。
滝「よし、そのまま10秒ね」
Aの悪魔の声が聞こえる。
10秒とか絶対無理。 恥ずかしすぎて死んじゃいそう…。
そんなん思いながら頑張って10秒耐えた。
恥ずかしすぎて目、逸らしちゃいそうに何回もなったけど頑張って見続けた。
俺、頑張ったやろ？ 後で章ちゃんにほめてもらお…。
次くじを引くのは俺。
錦「変なもん引いたらどうしよ…」
不安になりながらくじを引く。
書いてあったんは「手をつなぐ」。
もう最悪や…。 また、どんどんと顔が熱くなっていく。
大「何引いたん？」
なんかもう、大倉の顔が見れへんくてうつむいた状態でくじを見せる。
滝「亮ちゃん、何引いたか教えて」
Aに言われて「手をつなぐ」って答える。
言うだけでめっちゃ恥ずかしい。
滝「やったやん亮ちゃん！あたりやで！＾＾」
うん。まぁたしかに俺的にはあたりやけど大倉的にははずれやろ…。
だって好きな人の前で男と手つなぐねんで…？ なんか嫌やん…。
そんなん思ってたら大倉が俺の前に手を差し出してきた。
「仕事やし」って諦めたんかなって思って、大倉の顔を一回見てからゆっくり手をつなぐ。
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作者名：らら | 作成日時：2018年7月31日 19時
