鈍感な二人 (ページ34)

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俺が喜んどったら、スタッフさんと話してるAも喜んどった。

何であんなに喜んでるんやろ？あっ、今渡したやつってさっき作ってたやつやんな？

大「あれ？A、作ったやつスタッフさんに渡したで？」
　「なにしてるんやろ？」

亮ちゃんのほうを見たらめっちゃAを見てた。

俺の質問に答えてくれへんし、亮ちゃんには今、俺の声届いてへんのかな…？

好きな子が何やってるか気になってんの？

そんなん考えてたらスタッフさんと話し終わったAが走ってきて、

滝「たっちょ～ん、亮ちゃ～ん！」
　「撮影の準備してやって！」

さっき話してたスタッフさんに言われたであろうことを俺らに伝える。

そんで、俺を見てから

滝「あっ、たっちょん。ごめんなぁ」
　「あんなんで怒ったりして…」
　「子供すぎたなぁ…」

って、すごい落ち込んだ感じで謝ってくる。

大「全然良いよ！俺も子供みたいやった部分もあるし…＾＾」

謝ってる姿も、気にしてたっていう事も可愛くてつい許してまう。

ほんまはもうちょっとすねた感じにしてAを困らせたかってんけどなぁ…。

俺の言葉を聞いたAは

滝「ほんま？！たっちょん大好き～＾＾」

って、抱きついてくる。

それが可愛くて「俺も！笑」って返す。

いつもは抱き合ったら最低でも30秒以上はそのままやのに今回はすぐに離れたA。

なんでやろ？撮影前やから？

なんて考えてたら、

滝「まぁ、とりあえず準備してき！」

って言われたから

大「せやね。亮ちゃん、行こっか！＾＾」

って、考えんのやめて亮ちゃんを誘う。

これから亮ちゃんと撮影って思ったらめっちゃ嬉しくなる。

ずっと緊張してたんが嘘みたい笑

錦「あっ、うん」

亮ちゃんからの返事が聞こえたらカメラ横に向かう。

カメラ横に来たときから亮ちゃんはずっと難しい顔してる。

いや、カメラ横に来る前から？そういえば亮ちゃんを誘ったときもなんかちょっと難しい顔してたなぁなんて思い出す。

「大丈夫？」って聞いてみたら「大丈夫＾＾」っていつもの調子で返されたけどなんか変。

もしかして、さっきAと俺が抱き合ってたから？

そりゃそうやんな。好きな子がほかの男と抱き合ってたらメンバーでも嫌やんな。

俺も亮ちゃんと俺以外のメンバーとが抱き合ってたら嫌やもん…。

なんか亮ちゃんに悪い事しちゃったなぁ…。

そんで俺、Aには勝てへんなぁ…。