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You side


「お疲れ」



『お疲れ様です、良かった〜』




助手席で身体を伸ばした




「まぁ取引は成功だったけどあのおっさんはダメだったな」



『おっさんって...でもあの人じゃなかったら成功しなかったかもですよ?』



「お前が取引すれば誰でも賛成してくれるよ。ああいうおっさんは特にね」



『...何をおっさんおっさんって...』




ほとんど隣で聞いてただけじゃないですか...




「あのおっさんキモくなかった?なんかお前にベタベタして変な目で見てたと思うけど」



『えぇ、そんな事思ってもないですよ』



「絶対下心あったと思うけど」



『そんな...だとしたら見る目ないですよ』



「ほんとだよ」




酷すぎる回答はもうどうでも良くて取引が成功したってだけでご飯3杯は行けそうだった




-




それから月日も経って企画も進んできた頃ミンギュさんとの距離もだいぶ縮まったと思った



だけど少し変わったところが色々あって



1つ目に沢山の人から取引を任せられる事。毎回行ってる気がする...



2つ目に周りの先輩とかに話しかけられるようになったりよく目が合うようになった事。なにか気になる事があるみたい...



最後にミンギュさんがよそよそしくなった事



いじられはするんだけどいじったあとですよ、よく分からないけど私の顔をまじまじと見たり



男には気をつけれよとか男男うるさく言うようになったり



私が誰かに話し掛けられた後とかに「誰?」とか「誰かと会った?」って聞いてくるようになって



しまいには「俺が教育係なんだから俺にちゃんと付いてこいよ」って同期の教育係の所に行くとちょっぴり叱ってくる様になった



嫌な訳では無いからいいけど少し不思議に思う




『ミンギュさん、そろそろ行きますか』



「あ、おっけ、行こ」




あ、ほら、今日も取引任せられました




-
取引後の車で



「俺さ、最近言われることがあってさ」



『はいはい』



「お前についてめっちゃ聞かれるんだよな。同期の奴とかに」



『なるほど』




だから目線多かったのか




「なんかAってどんだけ仕事出来んの?とかAって彼氏いんの?とかお前のプライベートな事まで聞かれんだけど」



『えぇ?!それがどうしたんですか?!そんなの無視しちゃってくださいよ〜いつもみたいに「知らね」とか言って流せばいいんですよ』



「いや、なんか変なこと言えねーなって思って」




そんなので何悩んでるんですか...バカですか...

・・・→←姫金魚草-mingyu-



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作者名:みかん | 作成日時:2024年3月26日 0時

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