黄色い銀葉アカシア-hoshi- ページ17
HS side
「ごめ、一旦外出てくるわ」
せっかくの大きな歌謡祭。そのはずなのに盛大にミスを犯してしまった俺は優しいメンバーに気にするなと言われたものの気にしてしまうよな…
「はぁ」
通る人がそんなにいない非常階段に座って1人気分を落ち着かせていた
『あ、こんばんわ』
「…こんばんわ」
『お疲れ様です!えーと…セブンティーン!』
「あ、そうです。知ってるんですね」
これはこれは、この業界の中でもトップレベルのヨジャドル、キムAさんではないか
こんなところでお会いできるなんて…
『さっきのパフォーマンスお疲れ様です。4曲?でしたっけ』
Aさんは俺の隣に座った
「はい、ミスしちゃいました…ってこんな汚いところ座んない方がいいですよ」
『私はホシさんより年下ですよ。敬語外してください』
彼女より年上なのはわかるんだけど彼女は俺らよりも遥かに上をいくアーティストだ
「…やっちゃったな〜結構目立ってましたよね?」
『悪目立ちはしてませんでしたよ。なんせクオリティが高いんですから』
「ミスったな〜…Aさんもミスすることあるんですか?」
『あるに決まってるじゃないですか!』
目を大きくさせて言うAさん
『どんだけ練習しても時間を費やしてもミスするものはミスするもの。ファンの人は私達が努力してきた一部しか見れないって思っているから悔しく思うのは当たり前ですよ』
俺らより広い世界を生きるAさんだからこそ言える事だろう
そんな彼女の見る世界に興味を持った
ー
MH「気分は良くなったの?」
「うん!もうパンパン!」
WZ「さてはお前、いいことあったな?」
「げっ」
DN「そういやパフォーマンス終わった後Aがよかったよって褒めてたよ」
SG「お前A様のことを呼び捨てだなんて…何様だよ…」
DN「同い年だもん、Aもいいよって言ってくれたし」
ディノと同い年って事は俺と3歳差か
「俺さっきAちゃんに会った。ついでに好きになった」
SG「え?!どこで?」
「非常階段で」
WN「変なことしてないだろうな」
「初対面ではしないよ」
マネージャー「Aさん関係で言うと来週の同業者同窓会にAさん来るからな」
all「え?」
マネ「変なボロ出すなよクォンスニョン」
「俺?!」
all「気をつけろよクォンスニョン」
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作者名:みかん | 作成日時:2024年3月12日 1時