＿＿＿シャンッ＿＿＿
朱雀太夫のおなりです。
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時は江戸、吉原遊郭の大見世”桃華楼”
齢八つで狭い鳥籠に連れてこられ、太夫の禿として和歌、俳句、琴、琵琶などを学び、
その後、書道、茶道、華道、貝合わせ、舞、囲碁、双六を極めた。
そののち十六で遊女の最上格、太夫にまで上り詰め、
吉原遊郭三名妓にまで数えられた彼女の物語。
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「朱雀太夫、今日は白鳥屋の旦那さまがいらっしゃるぞ」
あら、あの白鳥屋の旦那さま？
「そうだ、朱雀太夫も知っての通りあの白鳥屋の旦那だ。今日は若旦那も連れてくる、との知らせが届いている」
まあ、若旦那さまがいらっしゃるんでありんすか。
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「太夫、入るぞ」
「”おいでなんし、旦那さま”」
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作者名：suguru | 作成日時：2021年10月3日 18時
