：静かな夜２ ページ48
.
【 昌磨side 】
フラれるなんて分かっていた
だけど、もう限界だった
Aちゃんへの気持ちは、毎日縮まることなくどんどん膨らんでいって。
このまま思いに背を向けるよりは、どんとぶつけてふられる方が楽だと思った
だけど、そんなことなかった
『昌磨、くん、』
昌磨「ごめん、迷惑だよね」
『ちが、』
昌磨「...忘れて」
Aちゃんは優しいから
断るのが辛いのか、綺麗な瞳に涙をいっぱい溜めて、困っていて
そんな姿、見たくなかった
見れなかった
その顔で、わかっていたのに、僕に入る隙なんてないって確信した
.
昌磨「じゃあ、気をつけてね」
『...ごめん、ありがとう』
僕が駅まで送っている間も、辛い気持ちを隠してくれているAちゃんが優しくて、
今フラれたばかりなのに、また好きが募ってしまう
駅に着いて、声をかけても謝るばかりで
昌磨「もう、そんな顔しないで」
最後だ、って決めて、そっとAちゃんの頬を撫でた
その瞬間、Aちゃんの目から涙が伝って。
すごく綺麗だった
びっくりするほど綺麗で、僕まで泣いてしまいそうになった
『っ、ご、ごめ、』
涙を拭こうとしたAちゃんの手を止めて、そっと瞼にキスをした
昌磨「...おやすみ」
びっくりして固まっているAちゃんの頭を優しく撫でて、ゆっくり背を向けた
終電の時間が、とっくに過ぎていることなんて、
分かっていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 881人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sapu(プロフ) - マナさん» マナさんこんにちは！そう言っていただけてとても嬉しいです！！リクエストありがとうございます(><)遅くなってしまうと思いますが是非書かせていただきますね！よかったら続編の方に覗きに来てください！すごく嬉しいです！ありがとうございます(><) (2018年4月1日 21時) (
レス) id: c06e2d3276 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんにちは〜氷上のフィアンセ、とてもおもしろいです！リクエストですが、夢主ちゃんが結弦くんに壁ドンされているのがみたい！お願いします これからも頑張ってください！応援してます^^ (2018年3月26日 21時) (レス) id: 595eca3f4d (このIDを非表示/違反報告)
Sapu(プロフ) - 月詠アリスさん» 良かったです！！こちらこそありがとうございました！！ (2018年3月20日 12時) (レス) id: c06e2d3276 (このIDを非表示/違反報告)
月詠アリス(プロフ) - Sapuさん» 見れます！！ありがとうございました！！ (2018年3月20日 1時) (レス) id: 53c8a6502e (このIDを非表示/違反報告)
Sapu(プロフ) - キサキさん» キサキさんこんにちは！コメントありがとうございます！すごく良いリクエストありがとうございます！是非書かせていただきたいです！続編の方で書かせていただきます！遅くなると思いますが、よろしくお願いします！！ (2018年3月19日 15時) (レス) id: c06e2d3276 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sapu | 作成日時：2018年3月5日 18時
