北海道へ ページ31
❁⃘
ある朝、仕事に向かっている車の中で電話が鳴った。相手はまっけん。実は昨日、まっけんから何件も不在着信やLINEが来ていたのに、疲れていた私は無視して寝てしまった。
それを思い出してすぐに電話をとった。
『まっけん！』
＜A？なんで昨日僕のこと無視したの...＞
『まって、ちがうのまっけん、ごめんね...』
明らかに落ち込んでいる声のまっけんが拗ねたように言ったから、携帯にしがみついて謝る。
＜.....やだ＞
少し黙ったあと、まさかの「やだ」をくらった。どうしよう...？
『ほんとごめん...無視したわけじゃないんだよ、』
＜わかってる。だから僕とデートして？＞
『ん？』
だからの使い方って、そうだったっけ？
なんて困惑していると、いつの間にか止まっていた車のドアが急に開いた。
『びっ...くりした...。なん、』
「なんでここにいるの」
私の言おうとしたことを読んだように言って、無邪気に笑う彼の声が目の前からと携帯から重なって聞こえた。
「今日仕事ないから会いに来た」
『会いに来た、って...私、仕事なの...、』
電話を切りながら嬉しそうに車に乗りこんで、運転席の私のマネージャーさんに「おねがいしまぁす」と声をかけたまっけん。
「知ってるよ。3時半まで。そのあと僕とデートしよ？」
『え、でも、』
「北海道行こう」
『ほっか、えっ！？』
相変わらずにっこり微笑みながら私の体の後ろの背もたれに腕を伸ばし距離を詰めるまっけん。
『まっけん？どうしたの？夢かな？』
「夢？そんなに僕が好きだったなら早く言ってよ」
『ちが、や、違うというか...』
「3時半まで待ってる。楽しみだね、A」
まっけんのキラキラと効果音が付きそうなほどの眩しい笑顔には、弱い。
❁⃘
結局本当に9時から3時半まで、何もせずただ私とマネージャーさんにひょこひょこ着いてきていたまっけん。ずっと楽しそうにしているのが不思議で、熱でも出たのかと思った。
北海道はどうやら夢ではないらしく、本当に飛行機も取っているらしい。行動力は素晴らしい。ただサプライズにしては派手すぎないか...
『ねえまっけん、私何も準備してないし、それにりゅう、』
「A、見て」
まっけんが私の体をクルッと後ろに回転させた。
❁⃘
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あいばーる。(プロフ) - はりりんさん» 遅くなってしまいましたが、ご愛読ありがとうございました(><)！ありがとうございます！検討致します(><) (2020年3月11日 14時) (
レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - アイさん» 遅くなってしまいましたが、ありがとうございます！検討致します！(><) (2020年3月11日 14時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - Runaさん» 遅くなってしまいましたが、ご愛読ありがとうございました(><)！検討致します！ありがとうございます！ (2020年3月11日 14時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - 桜桃さん» 遅くなってしまいましたが、ご愛読ありがとうございました(><)！ (2020年3月11日 14時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - ribonさん» 遅くなってしまいましたが、ご愛読ありがとうございました(><)！ (2020年3月11日 14時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいばーる。 | 作成日時：2019年3月28日 18時
