37.助けてくれない ページ37
.
撮影が始まってすぐ、スタッフさんに捕まってしまいスタジオから出ることが出来なくなってしまった。その結果私はスタジオの隅で壁に背中をくっ付けていた
岩本「お前なにしてんの」
「びっ！…くりした、」
背中に集中しすぎて、暗いところから現れた岩本に気づけなかった。間抜けな声が出ちゃって、口を押さえたけどもう手遅れ。岩本はしかめっ面してる
岩本「…なに隠してんだよ」
「え？ちが、」
背中をくっつけすぎて変な勘違いされてしまった。片手を背中に当てたまま手をブンブン振るけど目の前に立った岩本の圧がすごすぎて萎縮してしまう
岩本「どーすんの？自分で言った方が身のためだろ」
「いや、ほんとに何も隠してないですって、」
岩本「嘘下手かよ」
いや、ホントのことだし。ジリジリと詰め寄られて思わず俯く
岩本「…はい、時間切れ」
グッと腰を引き寄せられて背中が離れる
ほぼハグの状態で私の背中を見て、本当に何も無いことを確認した岩本
岩本「は？なんなの」
「だから何も無いって」
岩本「じゃあ何？言えねぇことかよ」
顔は怖いのに私の顔にかかった髪の毛を優しく払ってくれるから、どっちなんだよ、って心の中でつっこむ
もうこの際正直に言って、壁になってもらって直そう…。
「そのー…」
岩本「ん？」
「…ブラ、が」
そこまで言うと察したのか、不意に服の中に手を入れて私の背中を探る
ホックがついてないことに気づいて、「あー。これか」と宙ぶらりんのホックを掴んでくれた
「すいません、ありがとうございます」
岩本「なにが？」
「…え？」
てっきり、手助けしてくれたのかと思った。
…けど、よく考えればそんな優しいやつではなかった
私が背中に回した両手をそのまま後ろで纏められて、ニヤッと笑ったかと思えば片方の肩の紐をゆっくり下ろされてしまった
「ちょっ、！」
岩本「シー。バレんだろ」
大きい手で口を塞がれた
物陰になっていて薄暗いとはいえ、いつ誰にバレてもおかしくないのに
「た、助けてくださいよ、」
岩本「嫌だわ(笑)…ねえ、どうしよっか？コレ」
あっという間にもう片方の紐も肘まで下ろされてしまい、ブラを取るかのように谷間を岩本の指がグッと通る
「お願い、」
岩本「うん？(笑)」
「…何すれば助けてくれるんですか」
岩本「えーそうだな。何でもしてくれんならいいよ」
その間もズリズリと下ろされて
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1053人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆり組の虹色ジャス民(プロフ) - めっちゃ面白いです！ 続きが気になりました！更新頑張ってください！これからの展開とかが考えるとドキドキします！ (2021年2月8日 8時) (
レス) id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - めーっちゃ面白いです！応援してます！！ (2020年12月29日 0時) (レス) id: d40e6fe646 (このIDを非表示/違反報告)
まりん - とっても続きを楽しみにしていました。更新ありがとうございます。今後の展開も楽しみにしています。 (2020年5月8日 19時) (レス) id: f071218485 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - B.A.D.寄りの虹色ジャス民さん» めちゃめちゃ嬉しいです、、！！(><)頑張ります！ありがとうございます！ (2020年4月27日 0時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいばーる。(プロフ) - まりんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！いつもお待たせしてしまって申し訳ないです(><)頑張ります！ありがとうございます(><)！ (2020年4月27日 0時) (レス) id: 5b4c9258d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あいばーる。 | 作成日時：2020年3月24日 18時
