唯我独尊系女子：その１ー２〜まだ続くのかよ〜 ページ9
俺は、悪態を吐いた女子にすっと向き直った。
「今…何か言った？」
「え？何も言ってないよ〜？」
とぼけた顔をしたって無駄だよ。
「今さ、ブスの癖にとかクズとか聞こえたんだけど」
「えっ…いやいや？ブス子には聞こえなかったよ？」
あくまでシラを切るつもりだな？ま、こういう性質の悪いやつは皆そうだ。
「ううん、聞こえた。俺ってさ、案外耳がいいんだよね。で、すんごい近くからはっきりと聞こえたけど…。」
「…」
「それってどう意味かな、ブス子さん？」
暴言を吐いた子は黙り込んでしまった。その様子を、拾ってくれた子がわたわたしながら見つめている。
「だ…だって！ちょっとAクンに優しくしたからって、Aクンにありがとうって言ってもらったからって！喜んだ顔するんだよ！？」
「…それで？」
「ごめんねぇ、Aクン…ブス子、嫉妬しちゃった…。そうだよね、Aクンはぁ…ブス子のだもんね！嫉妬するなんて恥ずかしい所見られたなあ、てへ☆」
アウトー。俺的にマジでこういうタイプアウトー！！
そして、こういうヤツは、はっきり言わないと伝わらない。それどころか、それでも伝わりきるかどうか不安なくらいだ。
「俺は、お前のじゃない」
バシッと言ってやった。そして俺は、深く息を吸う。
「まして、お前のせいで落としたノートなのにお前は気がつかなかった。その上、俺が取ろうとしても手伝わなかった。」
「えっ…それはぁ、女子じゃなくて男子が重い荷物を持つからで…」
「誰も荷物の方を持てなんて言ってない。彼女のように、ノートを拾ってくれるだけでよかったじゃないか」
「…！！」
今までうつむいていた彼女が、パッとこちらを向いた。
「俺にとっては、気の利かないお前の方がよっぽどブスなんだけど」
「えっ…！ブス子は、かわいいもんっ！！」
「顔の良し悪しはこの際どうでもいい。せ・い・か・く・がブスなんだよ」
「うっ…！！」
何も言い返すことが出来なくなったブス子は、セリフに詰まって立ちすくんだ。
「大丈夫だった？」
そういって座り込んだ子に手を伸ばすと、その子は真っ赤になって手を乗せた。
「あ、そうだ、言っておくけど」
振り向きざま、無言でいるブス子にセリフを吐く。
「化粧と香水臭くて、見た目もブスになっちゃってるから、ね？」
☆＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
主人公、スパダリになってる？
自慢系女子：その１−１→←唯我独尊系女子：その１ー１〜名前、仏教かよ〜
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 956人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雲雀 - あさん» え待ってそれめっちゃ分かる！性格ブスなのやっぱ主人公の方だよな (2020年11月11日 16時) (
レス) id: 327b6bf4ac (このIDを非表示/違反報告)
ういうい - あさん» え、かっこいい (2020年4月26日 11時) (レス) id: 8abbe0d599 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 主人公が1番性格ブス (2020年4月9日 6時) (レス) id: 7e8e5bbf74 (このIDを非表示/違反報告)
飴依存症*サブ - 本垢で描くわ。面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 17時) (レス) id: f4baf2db87 (このIDを非表示/違反報告)
ｌｋwisterven - イケメンはうちのクラスにもいるらしいけどうちの女子(俺も)ハキャーキャー言わないから楽だよ★マジ★ (2019年8月2日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むく＠初心者 | 作成日時：2016年8月14日 18時
