【番外編】嫉妬系男子 ページ19
今日も元気よく登校だ。
登校中、自分の学校の生徒の他に他校の生徒の視線も混ざってるけど、気にしない。
じゃねえと禿げる!
教室に着くと、女子からの盛大な「おはよー♪」コール。龍哉や他の仲のいい男子も挨拶してくれるが、女子の声にかき消される。…こっちが申し訳なくなる。
自分の席の机の上にかばんを置くと、机の教科書を入れるところに引っ掛かってる、小さなメモ用紙。
気がついて手に取ると、教室の外から男子の笑いを堪える声が聞こえてきた。気づかれないようそっとそちらを目線だけで見ると、5人の男子がこちらを見て笑いをかみ殺していた。
…なるほど、そういう事か。
良くも悪くも女子にわめかれている俺の事を、よく思っていない男子はいくらでもいる。この場合、外で俺の様子を伺っている男子共はよく思っていない奴らだ。
大方、告白されなれていると思われる俺をどこかに呼び出し、一人来るはずのない人を待っている俺の写真を撮り、ナルシストだとか晒し者にしたかったのだろう。
生憎、そういうのにも慣れていてね。
俺は男子の前では冷たい態度はとらない。まあそれは女子の前でもそうなんだが、ただ周りにいる女子がちょっとイラつく奴が多いから、冷たい態度をとるだけであって。
普段女子にキャーキャー言われている以外大人しい俺が取る行動で、一番びびらせる事が出来る行動。それは…。
ピンと来た。
俺はすぐさまその手紙を手に取る。はあ…。ノートの端を切って書いてる時点でラブレターじゃねえよ。
一応内容を確認。すると、益々教室の外にいる男子の笑い声が大きくなった。
「Aクンへ いきなりごめんなさい。実は、私は前からAクンのことが好きでした…」
ハイ確定。ニセモノだね。
俺は笑いながらその紙を軽くたたんだ。
笑ったまま男子の方を向くと、男子たちはニヤニヤとしている。
俺は満面の笑みで、その紙を、男子達の前で切り裂いた。
男子達は呆然とちぎられた紙切れを見つめていた。ビリッビリッと音を立てて紙ふぶきのようなサイズになった。
俺は教室を出て、その男子達に近づいた。まだ何が起きたのか理解していないようだ。あ然と逃げようともしない。
その男子達の前に立って、俺はゆっくりと言った。
「…で?」
その途端男子達はクモの子を散らして去っていった。
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作者の実話です。男子にやられたときやり返してやりましたよ、ハイ((ドヤァ←
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雲雀 - あさん» え待ってそれめっちゃ分かる!性格ブスなのやっぱ主人公の方だよな (2020年11月11日 16時) (レス) id: 327b6bf4ac (このIDを非表示/違反報告)
ういうい - あさん» え、かっこいい (2020年4月26日 11時) (レス) id: 8abbe0d599 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 主人公が1番性格ブス (2020年4月9日 6時) (レス) id: 7e8e5bbf74 (このIDを非表示/違反報告)
飴依存症*サブ - 本垢で描くわ。面白いです!これからも頑張ってください! (2019年8月29日 17時) (レス) id: f4baf2db87 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - イケメンはうちのクラスにもいるらしいけどうちの女子(俺も)ハキャーキャー言わないから楽だよ★マジ★ (2019年8月2日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むく@初心者 | 作成日時:2016年8月14日 18時