裏の顔女子:その2【どんどこどい様リク】 ページ22
別にブス子やクラスメイトが好きとかじゃないけど、理不尽な怒りは第三者でも腹が立つ。
俺は扉に手をかけてドアを開けた。
すると、ブス子が驚いてこちらを向き、一瞬で体裁を整えた。
「あれ、Aくん？どうしたの急に…」
「それはこっちの台詞だよ。あんたが突然出ていったんだろ」
「あ…ごめんね、心配させちゃった？」
ブス子は俺の顔色を窺うべく、上目遣いでこちらの顔を覗きこんだ。
俺はそれを無視して、クラスメイトの女子の方に向いた。怒りの孕んだ、けれど悲しそうな表情だった。
「…あのさ」
「なに？どうしたの？」
「性格、最悪だね」
流れるようにそう告げると、ブス子は「へ？」という表情をした。
「え？え？？待ってAくん、私Aくんに何か失礼なことしちゃった！？」
「いや、別に」
「ならなんでそんな事言うの？酷いよぉ…」
「俺じゃなくてさ、その子にやったじゃんか、失礼なこと」
そう言って軽くジェスチャーでそのクラスメイトを示すと、ブス子はビクッと肩を震わせた。だが、
「え？…なんの事？」
「その子にやってただろ。罵倒浴びせてたじゃん」
「し、してないよっ！！私そんな事…っ！！」
あくまでしらばっくれるようだ。なら。
「『本当に馬鹿だねー？頭大丈夫ー？そんな言い訳何度も聞いたんですけどー？』…だっけ？すげぇはっきり聞こえてたんだけど」
「そっそれは……」
ブス子はあわあわとしながら後ずさった。違う、違うのと先程とうってかわって小声でボソボソという。
「すげぇ性格ブスだな、お前」
最後にそう告げると、彼女は教室の資料も気にせず走り去っていった。
「なあA、なんか生徒会長雰囲気変わったよなー」
「は？なんで」
「いや、知らないけど。なーんか今までよりグイグイくる感じがなくなったっていうかなんていうか」
「気のせいじゃねえの」
「ふーん…(なんかAが関わってそうだなー…。……フッたとかか！？)」
続く (更新停止中)
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雲雀 - あさん» え待ってそれめっちゃ分かる！性格ブスなのやっぱ主人公の方だよな (2020年11月11日 16時) (
レス) id: 327b6bf4ac (このIDを非表示/違反報告)
ういうい - あさん» え、かっこいい (2020年4月26日 11時) (レス) id: 8abbe0d599 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 主人公が1番性格ブス (2020年4月9日 6時) (レス) id: 7e8e5bbf74 (このIDを非表示/違反報告)
飴依存症*サブ - 本垢で描くわ。面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 17時) (レス) id: f4baf2db87 (このIDを非表示/違反報告)
ｌｋwisterven - イケメンはうちのクラスにもいるらしいけどうちの女子(俺も)ハキャーキャー言わないから楽だよ★マジ★ (2019年8月2日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むく＠初心者 | 作成日時：2016年8月14日 18時
