13話 ページ15
「…うわ、」
4時限目の授業終わりに
夏油は小さく声を漏らした。
「どうした、傑?」
「いや、髪ゴムが切れてしまって…誰か持ってるかい?」
その声で私は現実へと戻ってきた。
いやぁ…危ない危ない。
ときめきで死ぬところだった。
死因:ときめきって
ある意味歴史に残りそうじゃない?
顔が良い奴らは
自分の顔面が凶器となり得る可能性を
理解して置いた方が良いと思う。
「髪ゴム?持ってない。Aは?」
『私もないなぁ…』
あ、でも髪の毛止めるだけなら
出来るかもしれない。
私は自分のペンケースから
細いペンを取ると夏油の後ろに回った。
少しだけ手で髪を梳いて…
おいおい髪の毛からも
良い香りがするんですけどぉ?
しかも髪の毛サラサラ…羨ましいな、おい。
ずるくない?
女の私よりも髪の毛サラサラって
なんかずるくない?
私はそんなことを考えながら
夏油の髪を1度1つに纏め、
ペンを軸にくるくると回して留めた。
『応急処置で申し訳ないけ』
「おお…留まった。ありがとう、助かったよ」
「すげぇ。どうなってんの?」
『簪の応用…かな。髪にもペンにもあんまり良くないからあくまで応急処置だけど』
「やっぱAは器用だよね」
髪に触れたのも何もかも
役得って事で良いですよね?ね?神様??
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chiaki0708(プロフ) - わぁーーーーぁーーーすっっっっごく良きな作品でした!!!夏油さん推しの方是非!!読んで欲しい!!!! (2022年1月17日 8時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!完走までお付き合いいただき、本当にありがとうございました…!すみません、気がつきませんでした。急遽修正いたします。ご報告ありがとうございました…!! (2021年3月10日 20時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - 完結おめでとうございます!!お疲れ様です。あとがきの1行目が、めまして、になってます。新作も読ませていただきます。 (2021年3月10日 20時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!コメントをいただけると執筆が捗ります☆そうですね、神様は優しくて優しくないって誰かが言ってたような…。展開は遅めですが、これからも更新頑張ります! (2021年3月6日 7時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - バレンタインの神様って、優しいのか、意地悪なのか、わからないですね(笑) わーい!!やっと二人がキスした!!嬉しい!読んでて楽しいです!更新頑張ってください。 (2021年3月5日 23時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年2月25日 15時