【呪術廻戦】ちょこれーと廻戦【夏油傑】

９話 ページ11

『？？？』


｢あー…その、年頃の女の子なんだから、もうちょっと危機感持って欲しいなぁ、と。｣



私はまじまじと自分の服装を見る。

上着は長袖だが中はタンクトップだ。
まあ露出度は高めだが、
許容範囲内…見苦しくない程度である。



え、それで照れてたの？



さりげないその感じとか…






もしかして、ママなの？？






夏油がぽんぽんと私の頭を撫でる。



『夏油…まま…？？』


｢産んでないよ？｣



困ったように眉を顰め、
笑う夏油もまた格好いい。



えっ…良いな、この写真欲しいな。

カメラが手元にないのがとても悔しい。

なんとかして時を戻せないだろうか…。



そんな下らないこと…
私にとっては結構真面目なことをを考えていると、
夏油は少し屈んで耳元に口を寄せた。



｢まったく…君は隙だらけで困る。私の前だけにしておいてくれるかい？｣





ひぇっ…





『ひえっ…』


｢(隙だらけ…？俺殺されそうだったんだけど)｣


｢(落ちたな)｣



背後の２人が物凄く
失礼なことを考えていそうだったけど
そんな余裕はない。



｢じゃあ、悟。次は私と殺(や)ろうか？｣


｢え、は？俺、今訓練終わったばっかなんだけど？｣


｢大丈夫、(今の)悟なら(私が)殺(や)れるよ｣



囁かれた耳元が酷く暑い。

顔が赤くなっているのが鏡を見ずとも分かる。



えっ…無理…惚れる…いや、既に惚れてたわ…。



もうチョコレート要らないわ。


むしろ我が一生に
悔い無しレベルなんですけれど、
そこのところいかがでしょうか…？？

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