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eighth 6 ページ45

『十中八九今回の結界を張ってる呪詛師かと』


うーん、ぎり射程距離内、かな。


私は麻酔弾をセットして手早く打ち放った。
高いんだよねぇ…麻酔弾は。


クリーンヒットしたらしく、
その人影はぱたりと消えてしまった。

同じように判断したらしい
七海さんが口を開いた。


「二手に分かれましょう。硝子さんと私で呪詛師(仮)の所へ、Aさんと歌姫さんは五条さんの捜索…ということで」





頷いてそれぞれが走り出す。





歌姫さんがそうそうに
悟さんの居場所を割り出してくれたので
悟さんを探し出す分には
大して時間はかからなかった。


「外からの方が速そうね。入れそうなところは…窓とか?」


『割ります』


「躊躇え」



壁を蹴って窓へと飛び込む。
入ってすぐ右手、探していた人物を見つける。






ー、悟さん。







…だったはずなのに。




『ね…こ…??』



次の瞬間、悟さんはそこから居なくなる。

そこに居たのは…五条サンだった。


猫である。人ではなく。



私は思わず呆然と立ち尽くす。


あちゃー…と歌姫さんが呟いたが、
それすら気にならないくらい、呆然と。


そして全身に歓喜の感情が巡る。


久々の感覚。純粋な喜びである。



『ね、ねこ!!五条サン!!』



五条サンに再び巡り会えたことー、
そして何より人間が猫になれたこと。

昔夢見たそれが今目の前で
繰り広げられたことに対する
興奮ー、尽きぬ興味。


この段階で私の思考から
“五条悟が五条サンである”と言う
なによりも重要な、
そして私にとって割とどうでも良い情報は
遥か彼方へ消し去られていた。



猫…ねこっ!!猫だっ!!
人間が猫になった!!


暫く全身を駆け抜ける歓喜に身を任せていたが…
やがて冷静になり、ポツンと問う。


これは大切なことだ…
間違ってもテンションがイカれているとか、
そんなことは…ない。



『…歌姫さん、あれは猫ですか?』



「あれは…猫よ」


まさか、でぃすいずあぺん、のような
会話を歌姫さんとする日が
来るとは思わなかった。
会話の初めは私だけれども。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 家入硝子   
作品ジャンル:ラブコメ
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白揚羽(プロフ) - きゃーぽんさん» 最期までお付き合いいただけて感謝感激です!ギャグも少し心配だったのですが、そう言って貰えるととても安心します…(笑)改めまして、本当にありがとうございました! (2021年2月17日 18時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - もんて、さん» 反応が遅れてしまいすみません…!最期までお付き合いいただきありがとうございました!そうやって褒めていただけるととても嬉しいです…!改めて、ありがとうございました♪ (2021年2月17日 18時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!お疲れ様でした (2021年2月17日 1時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
もんて、(プロフ) - 完結おめでとうございます!!臨場感あふれる情景描写や、センスあるギャグが面白くて一気に読んでしまいました!とても面白かったです!お疲れ様でした! (2021年2月5日 0時) (レス) id: 8402b0d99c (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます!これからラストスパートとなっていくので…ね?(笑)更新頑張ります! (2021年1月25日 21時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年1月14日 19時

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