【呪術廻戦】ねこ五条先生といっしょ！２【五条悟】

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待ち合わせ場所は意外にも
家から離れた港町だった。

いつもの居酒屋ではなく、
ディナークルーズの予約をしたらしい。

硝子にしては随分と洒落ているな、等と
失礼なことを考えつつ、
待ち合わせ場所で待つことおよそ１０分。

ようやく人混みの向こう側から
見知った姿を見つけた。


『硝子！』


｢ごめん、待った？｣


『いや？ちょっとだけね』


硝子はそう？と言うと、
手慣れた雰囲気で
私を船の並ぶ方へと連れ行った。





実は、ディナークルーズというのは初めてだった。

出て来た料理と雑談を楽しみつつ、
私は硝子に問いかける。


『五条サン、あれからどう？』


｢ん？悟？…あー。まあ、ちょっと機嫌悪いけど、それなりに元気にやってるよ…多分｣


そうか。元気ならいいのだ。
出て来た料理を一口口に入れる。


『…あ、そう言えば最近どう？高専の子達とか』


｢生徒達は…まあやんちゃしてるよ。怪我する奴も少なくないしね。｣


『いいね、若い子達は。青春だ。』



言い方がちょっぴり年寄り臭いか。

硝子(の巻き起こすトラブル)から
逃れるためだけに京都校に言った割には、
それなりに楽しんだと思う。



『歌姫さんは？最近会った？』


｢会った会った。なんか、点Ｐがどうのこうのって言ってたけど｣


それは本当に申し訳なかった。
ちょっと気持ちが童心に帰っていたんだ。
あと言いだしっぺは悟さんだし。



…ああ、悟さん。



『…悟さん、は？』


｢クソ不機嫌。仕事も悪くはないけど上々って感じじゃないし。まあそれ達は私が悪いけどさぁ…。ねえ、どうにかしてよ。｣


できないよ。何やったんだよ硝子。
最強に喧嘩でも売ったの？？
この命知らずめ…！



その時、硝子の携帯と私の携帯が同時に鳴った。


｢あ、歌姫さんだ｣


私も自分のスマホを確認する。

そこには中々見慣れない
相手の名前が書いてあった。


『(伊地知さん…？)』

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