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seventh 4 ページ28

結界内に入ったときの
妙な、ぬるま湯に浸かったような
そんな感覚と、押し寄せる呪力の気配。




いつの間にか閉じていたらしい瞳を開くと
そこに広がっていたのは古い洋館だった。




私は長い長い廊下に立っている。

前方向、後ろ方向に伸びるその先は
黒くて見えない。

いくつもの部屋と
赤色のカーペットが広がるだけの、
寂れた雰囲気がそこに漂っていた。


私を担いで居たはずの悟さんの姿は
どこにも見えない。



『(…はぐれた?)』



まさかこの状況で
置いて行かれるわけがない。

だとすると、はぐれたか…
別の場所に転移してしまったか。


いずれにせよ
このまま止まっていても仕方がない。


私は目の前にある
1つの部屋のドアノブに手をかけた。


キィ…と金属音を立てて扉は開く。

入って右手にはぱちぱちと
薪の爆ぜる音を立てながら燃えさかる暖炉、
壁全体は本棚となっており、
正面に1人がけのソファーと
その奥に砂嵐のブラウン管テレビ、
そして雪の積もった窓が1つだけある部屋だ。


薄暗い部屋に入る。

私が部屋に入った瞬間に
扉は閉まってしまった。

慌ててガチャガチャと弄ってみるが
動く気配はない。


『…閉じ込められたか』


まあいい。元々閉じ込められていたわけだし。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 家入硝子   
作品ジャンル:ラブコメ
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白揚羽(プロフ) - きゃーぽんさん» 最期までお付き合いいただけて感謝感激です!ギャグも少し心配だったのですが、そう言って貰えるととても安心します…(笑)改めまして、本当にありがとうございました! (2021年2月17日 18時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - もんて、さん» 反応が遅れてしまいすみません…!最期までお付き合いいただきありがとうございました!そうやって褒めていただけるととても嬉しいです…!改めて、ありがとうございました♪ (2021年2月17日 18時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!お疲れ様でした (2021年2月17日 1時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
もんて、(プロフ) - 完結おめでとうございます!!臨場感あふれる情景描写や、センスあるギャグが面白くて一気に読んでしまいました!とても面白かったです!お疲れ様でした! (2021年2月5日 0時) (レス) id: 8402b0d99c (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます!これからラストスパートとなっていくので…ね?(笑)更新頑張ります! (2021年1月25日 21時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年1月14日 19時

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