【呪術廻戦】ねこ五条先生といっしょ！【五条悟】

Third　side歌姫 ページ38

彼女は五条悟抹殺を目論む者達の
切り札にはならなかった。

では、次に彼らが考えることは何か…
問わずとも分かる。

手駒にならない的射Aなど
危険人物以外の何物でもない。


“的射Aの殺害”を目論むのは
当然と言えるだろう。



今回は仕組まれていた…
そして、今回の計画は失敗に終わった。

上層部は的射Aの
潜在的な才能を見誤っていた。


プレッシャーを歓喜にすり替えて、
自身の能力を引き出した。



いくら常識的な発言をしていようが、


周りの呪術師を止める役割をしていようが、


面倒事を避ける素振りをしていようがー…



彼女は間違いなく呪術師だったのだ(イカれていたのだ)。




｢Aっ！！｣



倒れたAに慌てて駆け寄る。

任務中に、卒倒するほどの
大きな負傷を負った様子はなかったから、
恐らく呪力が足りていないのだろう。

そもそも、１００匹以上の呪霊を祓った今、
元気そうに立っていたらもはや化け物だ。


彼女は1級呪術師(人の子)である。


間違っても特級呪術師(化け物)なんかじゃない。


｢にゃーん｣


的射Aはイカれていた。

それはもう間違いなく。

だからこそ私は気づかなかった。


彼女以上にイカれている存在が
この場にいるなんて。

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