Third 14 ページ45
軽口をたたき合う。
しばらくそんなことをした後、
よっこいしょ、と
呟きつつ硝子は立ち上がる。
そして部屋の奥の方からケースを持ってきた。
「ずーっとAから離れなかったから引き剥がしといたけど。まあ落ち着きもなくうろうろするもんだからとりあえずケースに詰めといた」
硝子の左手に握られた、
見覚えのある水色の猫用ケース。
中に居るモノは、その蓋を硝子が開けると、
すぐさま白い顔を覗かせ、嬉しそうに鳴いた。
「なーお」
『五条サン!』
ひょい、とケージから出て来た五条サンは
こちらへと駆け寄ってくる。
その体を抱き留めて抱っこすると、
ゴロゴロゴロ…と甘えたように鳴いた。
「一応検査したけど怪我も無さそうだったから。」
『ありがとう…!』
ふわふわの毛並みを撫でつつ、
今はただひたすらに癒される。
…こんな穏やかな日々が続けば良いのにな。
ー、そんな考えは正しくフラグだったのだろう。
今になって、そう悟る。
『いい話と悪い話があるんだけど、どっちから聞く?』
「…両方聞こうかな」
あの日から数日後。
上層部を締め上げに行ったその日のことだった。
1712人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わぁー - すみません💦私の端末のせいでした💦気にしないでください! (2022年6月29日 23時) (レス) id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
わぁー - あの、名前がAになっているのですが、直していただけるとありがたいです💦 (2022年6月29日 23時) (レス) @page40 id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - お嬢さん» コメント・ご指摘ありがとうございます!原作ではその様になっているのですが、今回は主人公が猫の方を“五条サン”と呼んでいるので紛らわしくならないように“悟”と呼ばせています。分かりにくくて申し訳ありません…。ありがとうございました…! (2021年1月28日 19時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
お嬢(プロフ) - はじめまして!猫五条さん可愛すぎます・・・!モフりたい...。あ、一つ気になったことがありまして、硝子さんって五条さんのこと名字で呼んでませんでしたっけ?もし勘違いでしたらすみません>< (2021年1月28日 14時) (レス) id: 40263be792 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!想い人は…さあ、どちらでしょうか…(笑)これからもよろしくお願い致します♪ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白揚羽 | 作成日時:2020年12月31日 21時