【呪術廻戦】家入ちゃんの怠惰な日常【乙骨憂太】

１１話 ページ12

｢ねえ、Aちゃん、｣



憂太くんのすっごく優しい声が
扉の隙間から聞こえてくる。



｢今日の任務ね、ちょっとだけ強いのがでるらしくて、Aちゃんがいると安心するなぁ、って僕思うんだ｣



やっぱり任務じゃん！

遊ぶんじゃないんじゃん！！



｢それに、僕はAちゃんと遊びたいなぁ…？駄目かな？｣


うーん、憂太くんに言われたら
ちょっと考えてあげても良いかも。

チョロくないよ？断じてチョロくない。


でも真希ちゃん棘くんパンダくん憂太くんの
中では憂太くんがダントツで好き。
いつも美味しいものを買ってきてくれるから。

…チョロくないよ？



ちょっとだけ鍵を緩める。



｢お疲れサマンサ〜！天岩戸立てこもり事件やってるってほんと？｣


『ーーパタン、ガチャリ』


｢ほらー悟のせいでAが心の扉閉じちゃっただろー｣



天岩戸立てこもり事件ってなに。
Aちゃん幼女だからわかんなーい。

それに悟くんがいるなら私、
行かなくても良いよね？
ねえ、そうだよね？
最強なんだから大丈夫でしょ？ね？



『悟くんと……いないから憂太くんでいいや。悟くんと憂太くんが扉の前で女装してププキュア踊ってくれるなら考える。』


｢鬼畜｣


｢見せられる側のこっちの気持ちにもなれ。お前は人の寿命を縮める事を大義としている系幼女なのか？？｣


｢塩むすび｣



なんかもう、真希ちゃんとか
パンダくんの言葉よりも
棘くんの｢塩むすび｣が深く胸に刺さった。

酷いよ…意味分からないけど…
なんか酷い気がする…。



｢はあ…仕方ないな。憂太、やるよ。｣


｢はい、五条先生。｣


｢お前達もちょっとは抵抗の意思を見せたらどうだ｣



パンダくん、それ、正論。

悟くんが確か嫌いって言ってたやつ。



｢前にも１回やったし｣



恥すべきものは捨てたと？？



｢Aちゃんの無茶ぶりには慣れてるしね…｣



そんなに無茶言った事あったっけ？





とりあえず言いたいことはあったけど、
お姉ちゃんと冥冥さんを呼んだ。
たぶんすぐ来る。

ビデオ撮ってもーらおっと。

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