もし忍たまの世界にケロロ軍曹に出てくるキャラみたいな性格の人がいたら…。 (ページ9)

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突然の思い付き？の段！ページ9

午前の授業が終わり、いつもなら食堂へ向かっているところなのだが、今日は食堂の方面ではなく校庭がある方へ足を運んだ。学園長先生の緊急招集により忍たまと先生全員が校庭に集められた。

向かう途中で皆が決まって口にするのは、”また、はた迷惑な学園長先生の突然の思い付きだろう”と言うような内容の言葉だ。学園長先生は何かをひらめいては、それをすぐに実行するらしい。

良く言えば、”行動力がある”。悪く言えば、”計画性がない” 。しかも、その思い付きが結構な頻度であるらしく、彼らからしたら確かにはた迷惑なのかもしれなれない。せっかく立てた予定が学園長先生の一言によって塵になってしまうからだ。

その点で言うと、先生方は生徒よりも学園長先生の突然の思い付きに悩まされている。授業の年間予定を、その思い付きがあったごとに立て直さなくてはならないからだ。

そんなこんなで、学園全員が悩まされているこの突然の思い付き。今回は一体どんな思い付きなのか、校庭に向かう人たちの足取りは自然と重くなるのも無理はないだろう。

校庭に全員が集まったところで朝礼台に煙玉が投げられ、煙のなかから学園長先生のご登場。もちろん、毎度のことだがむせている。これに対して、”むせるならやんなきゃいいのに"と突っ込むものなどいない。

息を整えた学園長先生は、ゴホンっと咳払いをし今回の招集の理由を話した。

学園長「今回集まってもらったのは他でもない！また、素晴らしい思い付きをしたのじゃ！！」

その言葉を聞いたとたん、一瞬でまたか…。といった呆れのような、あきらめのようなそんな空気に包まれた。しかし、学園長先生は全く気にも止めず話を進めていった。

学園長「実は今日、新しい先生が加わることとなった！しかも、ここを二年前に卒業したOBじゃ！」

安武よ、自己紹介をしとくれ。といい、一人の男性が朝礼台の上に上がった。その男を見たとたん三年を含めた上級生+先生方が驚きの顔になった。

なぜなら、今自分達の前にいるのは学園始まって以来の天才&問題児と言われた、あの安武だったのだ。今回の思い付きがどれだけ思いやられるものか、その男を見ただけで一、二年以外の全員が感じた。